ダイムラー、ルノー・日産、フォードが燃料電池システムを共同開発

公開 : 2013.01.29 17:10  更新 : 2017.06.01 01:45

ダイムラーAG、フォード日産自動車は28日、燃料電池車(FCEV)技術の市販化を加速させるための3社間の合意書に調印した。

この3つの自動車メーカーは、2017年という早い時期にFCEVに使われる一般の電気燃料システムを開発するというもの。この燃料電池は、水素と酸素で駆動され、水だけを噴射するというもので、高圧タンクに保存された水素と、酸素が化学反応を起こして発電するシステムだ。

メルセデス・ベンツ・カーズ開発統括のトマス ウェーバーは、「私たちは燃料電池自動車が将来のゼロ・エミッションモビリティにとって中心的な役割を果たすと確信しています。3社の力強い取り組みのおかげで、燃料電池を使ったモビリティをより広範に広めることができます。つまり、今回の合意により、世界中の多くのお客さまが燃料電池車技術を利用できるようになります」と語っている。

また、フォードのグローバル・プロダクト・ディベロップメント担当副社長であるラジ ナイールは、「私たちが協力することで、お客さまにとってより手ごろな価格での燃料電池車技術の市場への投入が加速されるでしょう。3社全てにとって今回の合意は有益であり、結果として生まれるソリューションは各社が単独で行うよりも良いものとなるでしょう」と述べている。

そして、日産の研究・開発担当副社長で取締役の山下光彦は、「燃料電池自動車は、自動車産業がより持続可能な輸送手段に取り組んでいる中で、今日のバッテリー式電気自動車を補完する次のステップとなることは明らかです。私たちは、ゼロ・エミッションのラインアップにバッテリー式の電気自動車以外にFCEVを新たに加えることで、将来的に多くのお客さまのニーズに応えられることを楽しみにしています。」とコメントしている。

おすすめ記事

 

自動車ニュースの人気画像