レンジローバー・スポーツ

公開 : 2013.03.27 19:00  更新 : 2017.06.01 01:50

すべてが一新されたレンジローバー・スポーツが、ニューヨーク・モーターショーでデビューした。デザイン・ボスのゲーリー・マクガバンによれば「SUV界のポルシェ911」であるモデルだ。

9月にショールームに並べられる予定の新しいレンジローバー・スポーツは、ブランド・ボスのジョン・エドワーズによれば「乗り心地、ハンドリング、機敏さにおいて、異なったレベルをもたらすモデル」であり「これまでで最速で、最も機敏で、最もレスポンシブなランドローバー」だという。

第1世代のレンジローバー・スポーツは、JLRの中でも最も利益性の高いモデルとなった。そして、アメリカ、特にマンハッタンにおいて目覚ましい成功をおさめた。それゆえに、第2世代をニューヨーク・モーターショーで公開することになったのだ。第1世代の売上も好調で、昨年は56,000台を記録した。

スタイリングは、前モデルと比べてもスポーティで洗練されたものとなった。特に、フローティング・ルーフは、’シニア’ラレンジローバーとの大きな違いだ。このレンジローバー・スポーツは、新しいレンジローバーと多くの部品を共有する。そのアルミニウム製モノコック・シャシーやサスペンション、パワートレーンなどだ。

全長は62mm前モデルよりも長くなったが、それでもフラッグシップであるレンジローバーよりは149mm短く、ホイールベースで言えば178mm短い。そのため、リアのオーバーハングは著しく短くなった。また、シート配列を5+2とし、サードシートを子供向けとしたことで、セカンド・シートのレッグ・スペースは大きくなっている。

また、重量の軽減は、新しいレンジローバー・スポーツでもハイライトだ。同じV6モデルで比較するならば、その重さは驚くべき420kgも軽減されている。また、空力に関しても効率が追求された結果、ドラッグ係数は0.34となっている。

エンジンは、当初2つがラインナップされる。288bhpの3.0ℓSD V6ディーゼルと、503bhpのスーパーチャージャー付き5.0ℓガソリンV8だ。来年早々には、254bhpのTD V6と、334bhpの4.4ℓSD V8という2つのディーゼルもラインナップに加わる。ちなみに後者は0-96km/h加速が6.5秒というパフォーマンスを発揮する。更には2014年後半には、ターボ付きの2.0ℓガソリンも加えられることとなる。

これらのエンジンはすべてアイドリング・ストップ・システム付きで、8速のZF製オートマティックが組み合わせられる。駆動方式はもちろん4WDだ。

なお、2014年末には169g/kmのCO2排出量を持つハイブリッド・バージョンも追加されることが確約されている。

サスペンションはエア・スプリングが特徴で、新しいレンジローバー同様、軽量化されたパーツが多用される。そのセッティングは、レンジローバーよりもよりスポーティな味付けに振られている。ステアリングは、ロック・トゥ・ロックが3回転の可変電動パワー・ステアリングが採用されている。

価格は、SD V6が59,995ポンド(860万円)から74,995ポンド(1,080万円)の間だが、来年追加されるTD V6は51,500ポンド(740万円)からとなる。また、5.0ℓV8のスーパーチャージド・オートバイオグラフィーは81,550ポンド(1,170万円)からという設定になっている。
 
 
ニューヨーク・モーターショー特設ページ

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