三菱ふそうトラック・バス、未来の工場とは デジタル化/ロボット導入

公開 : 2019.06.11 08:10

大型トラック・バス・メーカーの三菱ふそう。そのファクトリーが変貌を遂げています。IoTで設備・工場内外の物流管理、完成検査を実施。未来を見据えた工場に変わっています。写真10枚。

text & photo: Kazuhide Ueno(上野和秀)

もくじ

ダイムラー・グループの三菱ふそう
作業員の歩行時間 50分短縮
撮影禁止エリア なにを開発

ダイムラー・グループの三菱ふそう

ドイツのダイムラー社は、メルセデス・ベンツを始めとする世界的メーカーだが、グループ内には大型トラック/大型バスを製造する部門も存在する。大型トラックを担当するのがダイムラー・トラックで、ヨーロッパと南米、北米、そしてアジアを受け持つダイムラー・トラック・アジアの中核となるのが三菱ふそうなのである。

三菱ふそうではこれまでも「信頼できる製品」「ムダのないプロセス」「意欲ある社員」「一流の工場」をテーマに改革を進めてきた。また、ドイツ政府が主導して取り組んでいる、AIやIoTを駆使して製造業のデジタル化を目指す国家戦略プロジェクトであるインダストリー4.0にも対応してきた。

今回はそこから先を見据えた「ファクトリー・オブ・ザ・フューチャー」戦略の取り組みをスタートさせた。

大型トラックや大型バスを製造する工場というと、その昔に見学したイメージでは厳しい環境の中で手作業によって組み立てていたという記憶がある。乗用車のように機械化されたラインとは程遠いものだった。しかし未来を見据えた三菱ふそうの本社工場に足を踏み入れると、そんなイメージは一瞬にして覆されてしまった。

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