【路上のクルマ11%増加】ロックダウン中にもかかわらず外出 自粛を呼びかける 英国

公開 : 2020.05.11 07:50

英RACの調査によると、ロックダウンの開始時よりも、クルマで外出する人が最近増えていることがわかりました。人々のストレスが高まっていますが、本来の目的を忘れず、不要不急の外出を控えるよう呼びかけられています。

本当に必要な外出? 新型コロナウイルスで自粛を

text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)

イギリス王立自動車クラブ(RAC)が発表したデータによると、ロックダウンがまだ実施されているにもかかわらず、英国全体でクルマを使用する人が着実に増加していることが、明らかになった。

修理会社の保険部門や、オンライン部門から提供された情報によると、先週(4月30日~5月7日)は、ロックダウンの2週目(3月27日~4月3日)と比較して、路上のクルマが11%増えており、1日あたりの走行距離も23%増えている。

路上のクルマのイメージ
路上のクルマのイメージ

故障対応も同様に増えており、先週のRACパトロールの電話対応は18%増加している。

RACルートプランナー・ウェブサイトへのアクセス数の増加も確認されており、5月5日には一週間前と比較して16%の増加となり、ロックダウン実施以来、最多となった。

RACが実施した調査では、英国のドライバーの41%が、ロックダウンの初期よりも頻繁にクルマを使用していることがわかっている。

回答した1534人のドライバーのうち、23%は食料品を買うために、9%は薬局や必需品を買うためにクルマを使っていると答えている。

酒類を購入するため、ホームセンターに行くためと答えた人がそれぞれ5%で、生活必需品を扱う、営業を許可された店舗へ行く人が多い。

必要不可欠な外出以外はすべて禁止されているが、4%の人が運動をするためにクルマで出かけている。

同じく4%の人が、通勤のためにクルマを使用しており、1%は「ドライブするためだけに出かけました」と答えている。

同組織の道路責任者である、ニコラス・ライスは「必要不可欠な外出か、そうでないかに関わらず、人々がより頻繁にクルマで出かけるようになっていることは、確かです」と分析する。

「おそらく、ロックダウンによる疲労と退屈によるものですが、春のあたたかな気候も大きな要因ではないかと思われます」

「また、自宅にいる時間を利用して、家のメンテナンスやDIYをする人が多く、ホームセンターを訪れる人が増えています」

ライスは、英国政府の外出規制に従うようドライバーに促し、必要不可欠な目的以外では極力クルマを運転しないよう呼びかけている。

「出かける前に、本当に必要な外出なのか、もう一度考えてほしい」と付け加えた。

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