【オールインワン・ワゴンの雄】アウディRS4アバントへ試乗 フェイスリフト

公開 : 2020.05.11 10:20

日常の使いやすさに、素晴らしいドライバーへの満足感も味わわせてくれる、アウディRS4アバント。スピードと安全性は、路面コンディションを問いません。フェイスリフト後のモデルを、英国編集部がドイツで試乗しました。

もくじ

見た目の変更点はわずかでも効果的
2.9L V6ツインターボはキャリーオーバー
アウディRS2以降受け継がれる伝統
オールインワンと呼べるパッケージング
アウディRS4アバント(欧州仕様)のスペック

見た目の変更点はわずかでも効果的

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
モデル中期のフェイスリフトを受けた、アウディRS4アバント。同郷の最新パフォーマンス・エステート、RS6と変わらぬ成功を収めてきた。変更内容はわずかに留まっている。

そもそも常に臨戦態勢にあるレスポンスと、安全性の高いハンドリング、圧倒的なインテリアの質感を備える、秀逸の完成度を得ていた。変更が小さくても、不満は感じないというのが本音。

アウディRS4アバント(欧州仕様)
アウディRS4アバント(欧州仕様)

先日ご紹介した、兄弟モデルのRS5と同様に、4代目アウディRS4にもボディデザインにわずかな変更を受けている。マイナーチェンジ前のクルマと識別できるように。

良くわかるのが、フロントバンパーのエアインテーク周りの形状。シングル・フレームグリルにも手が加えられ、光沢の強いブラックになり、その上部には3本スリットの吸気口が追加された。

ヘッドライトに内蔵されるデイタイム・ランニングライトのデザインも変更。片側6分割となり、従来以上にハイテク感を漂わせている。

リア周りの変更はフロントより小さい。テールライトにはヘッドライトと同様のグラフィックが与えられ、リアバンパーはディフューザーに手が加えられた。

試乗車には、オプションの20インチ・アルミホイールに275/30という扁平タイヤが装備され、筋肉質なボディの見た目は狙ったとおりアグレッシブ。標準では19インチの265/35というサイズになる。

インテリアは、アウディらしく素晴らしいが、それは以前と変わらない。高い品質やデザイン性だけでなく、運転環境としても秀逸。ステーションワゴンでもあり、日常的な利便性で敵うモデルは限られてくる。

2.9L V6ツインターボはキャリーオーバー

4代目のアウディRS4アバントが登場したのは2017年。インテリアの基本的な構成はそのままだが、いくつかの変更が施され、操作性は向上。車内の訴求力も高められている。

一番の違いが、ダッシュボード中央に据えられた、インフォテインメント・システム用の高精細タッチモニター。フェイスリフト前のRS4に付いていた、ロータリー・コントローラーはなくなった。

アウディRS4アバント(欧州仕様)
アウディRS4アバント(欧州仕様)

最新のアウディ製モデルと同様、OSにはMMIタッチ・レスポンスを採用。ジェスチャー・コントロールと音声認識も、新しいものへアップデートされている。

荷室容量は、後席を起こした状態で495Lと不変。分割式の背もたれを倒せば、1495Lにまで広げられることも変わりない。

メカニズムとしては共通するRS5クーペとRS5スポーツバックだが、5ドアのワゴンボディによって、実用性ではRS4アバントの方がはるかに高い。

2.9LのV6ツインターボ・エンジンはキャリーオーバー。最高出力450psで、第3世代のRS4が積んでいた4.2Lの自然吸気V8エンジンと同等。ライバルのメルセデスAMG C63エステートより15ps、アルピナB3ツーリングより12psだけ、低い。

3代目のV8エンジンは自然吸気ということで、回転数に依存していたが、新しいV6エンジンはツインターボの力を借り、低回転域から強力。わずか1900rpmから5000rpmに渡って、61.1kg-mを湧出する。

ドライビング・モードをダイナミックにし、低回転からの極太トルクを利用すれば、0-100km/h加速は4.1秒で終了する。同様に中間加速も鋭い。

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