【適応能力高め】EVスタートアップのボーリンジャー 商用バン「デリバーE」のコンセプト発表

公開 : 2020.09.23 12:10

米ミシガン州を拠点とするEV新興企業ボーリンジャーは、商用バン「デリバーE」のコンセプトモデルを発表しました。商用車の電動化に対する関心は年々高まっており、欧米では複数のメーカーが開発を進めています。

電動化が加速する商用車市場

text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

アメリカの新興企業であるボーリンジャー・モータースは、新型の商用バン「デリバーE(Deliver-E)」を発表し、EVのラインナップを拡大する計画を示した。

2022年に発売予定のデリバーEは、主に配達車両としての使用を想定しており、米国のさまざまな商用車クラスに合うようバッテリー容量やホイールベースが複数用意されている。

ボーリンジャー・デリバーE
ボーリンジャー・デリバーE    ボーリンガー

デリバーEはスチールフレームを特徴とし、ボーリンジャーが開発した全く新しいプラットフォームを採用。新型SUV「B1」およびピックアップトラック「B2」と同じモーター、バッテリー、インバータ、トランスミッションを使用している。

前輪駆動方式で、70、105、140、175、210kWhの各バッテリーを搭載する予定だが、ボーリンジャーは推定航続距離や性能の詳細を明らかにしていない。

同社は、製造パートナーと協力してデリバーEを生産する。B1とB2はヨーロッパでの発売を目指しているが、デリバーEをアメリカ以外に導入するかどうかは不明だ。

商用車市場ではランニングコストと排出ガスの削減が求められており、とくに都市部で配達車両として使用されるEVバンへの関心が高まっている。

アメリカでは、フォードとゼネラル・モータースがEV商用車の2021年の発売を目指しており、新興企業のリビアンは小売大手Amazon向けに配達車両を開発している。

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