【ターボ譲りの2.9L V6ツインターボ】ポルシェ・マカンGTSへ試乗 ドライバーも家族も幸せ

公開 : 2020.12.19 10:25

ポルシェ製コンパクトSUV、マカンの中でも、特にドライバーの喜びと日常性とを兼ね備えたグレードなのがGTS。エンジンは2.9L V6ツインターボを採用。快適でありながら惹き込まれる走りを、英国編集部は高く評価します。

ブラック・アウトされたルックスで差別化

text:Simon Davis(サイモン・デイビス)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
マイナーチェンジされたポルシェ・マカンのグランツーリスモ・スポーツ、GTSを試乗するのは2度目。発表は2020年2月で、前回は舗装の新しいポルトガルだった。

ポルシェの稼ぎ頭となったマカンの中でも、GTSはよりシャープで走りに焦点が向けられた仕様。実際、家族と一緒に移動することになったドライバーが、GTSを選択したくなるワケが理解できる走りだった。

ポルシェ・マカンGTS(英国仕様)
ポルシェ・マカンGTS(英国仕様)

いよいよ英国へ上陸。管理の良くない英国の路面で、どんな走りを披露するのか確かめる番だ。

先にポルシェ・マカンGTSの概要を確認しよう。レシピはマイナーチェンジ前と大きくは違わない。シャシーは走りにフォーカスした設定になり、ルックスは若干主張を増している。パワーとトルクも、通常のマカンより大きい。

見た目の違いはわかりやすい。ブラック・アウトされたヘッドライト・ハウジングに、RSスパイダー・デザインと呼ばれるブラックの20インチ・ホイール、ボディ各所に散りばめられた、ブラックの装飾など。

スポーツ度の高いアダプティブダンパーを備え、コイルスプリングで車高は15mm下げられている。ハンドリングの応答性を高めるだけでなく、標準のマカンより適度に悪ぶった容姿が、ドライバーの心をくすぐる。

オプションの車高調整式エアサスペンションなら、コンフォート・モードで10mm低いだけだが、スポーツプラス・モードを選べば、標準サスのGTSよりさらに車高を落とせる。今回の試乗車には装備されていた。

V6ツインターボは381psと52.9kg-mを発生

見た目以上に通常のマカンと違うのが、増強される直線加速の勢い。先代のGTSでは、マカンSと共有する3.0L V6ツインターボが搭載されていた。新しいGTSでは、マカン・ターボと共通の2.9L V6ツインターボが選ばれている。

フラッグシップのマカン・ターボの足を引っ張らないように、最高出力は440psから381psへダウン。最大トルクは、55.6kg-mから52.9kg-mへ、弱められている。それでもマイナーチェンジ前より、20psと2.2kg-mたくましい。

ポルシェ・マカンGTS(英国仕様)
ポルシェ・マカンGTS(英国仕様)

これだけの馬力があれば、必要以上の速さがある。マカンとして最速ではないかもしれないが、一般道を走っている限り、この上の存在を忘れるほどに速い。

スポーツクロノ・パッケージを装備した、マカンGTSの0-100km/h加速は4.7秒。その勢いを知れば、誰もその数字に疑問は感じないだろう。

回転域を問わず、加速は圧倒的。Vバンクの内側にターボがマウントされる、ホットVと呼ばれるレイアウトはレスポンスでも有利だ。アグレッシブで心地良いエンジンの雄叫びは、標準装備のスポーツエグゾーストによって見事な調律を受けている。

シャープな7速PDKが、ダイレクトなアクセルレスポンスと迅速な変速をバックアップ。マカンGTSが凄く速いと、誰でも簡単に実感できるはず。

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