【どちらがお好み?】マクラーレン・エルバの新バージョン ウインドスクリーン仕様、生産開始

公開 : 2021.05.28 21:25

マクラーレン・エルバの新仕様「ウインドスクリーン・エルバ」の生産が始まりました。写真とともにご紹介しましょう。

限定149台のアルティメット・シリース

text:AUTOCAR JAPAN編集部

最もエクスクルーシブなマクラーレンの1台となる「マクラーレン・エルバ」に、ウインドスクリーン・バージョンが正式に加わる。

エルバは、同社の最高峰、アルティメット・シリーズの限定モデルで、フロント・ウインドウもルーフもない、オープン・スーパーカーだ。

マクラーレン・エルバのウインドスクリーン・バージョン
マクラーレン・エルバのウインドスクリーン・バージョン    マクラーレン・オートモーティブ

すでに登場しているスクリーンレス仕様では、高速走行時にフロントボンネットに「アクティブ・エア・マネージメント・システム(AAMS)」がせり上がり、空気の壁を作る。

新仕様は、物理的なスクリーンを好むカスタマーの要望に応えるもので、北米の一部の州の法規を満たすために設計されている。

今回その全貌が、プロトタイプカーの写真とともに明らかになった。

同社のマイク・フルーウィットCEOは、こう紹介している。

「超軽量で極めてパワフルなエルバは、ドライバーに路面や自然との究極の一体感をもたらします。ドライビングの純粋な喜びを謳歌するために生まれ、わたし達がこれまでに手がけた中で最も特徴的でエクスクルーシブなモデルの1つです」

「ルーフとウインドウが存在しないこのロードスターは、マクラーレンモデルにしか成し得ない、最高に爽快なオープンエアのドライビング・エクスペリエンスをオーナーの皆様にご提供します。それは、洗練されたAAMS技術が目に見えない空気の壁を作りだすスクリーンレス・モデルをお選びでも、遮断性が加わったウインドスクリーン・バージョンをお選びでも変わりません」

ウエイトアップは敵 20kgの攻防

ウインドスクリーン・バージョンの目標は、重量増加を20kgに抑えること。

これは、雨滴感知式ワイパーや、ウインドウ・ウォッシャー、サンバイザー、ヒーテッドガラスとそれを囲むカーボンファイバー製サラウンドを含んでの話だ。

新たに生産が始まるウインドスクリーン・エルバ(上)と、日本で試乗したマクラーレン・エルバのオリジナル・バージョン(下)。
新たに生産が始まるウインドスクリーン・エルバ(上)と、日本で試乗したマクラーレン・エルバのオリジナル・バージョン(下)。    マクラーレン・オートモーティブ、神村聖

一方で、スクリーンレス仕様で話題になったAAMSは、搭載せずに済む。

ウインドスクリーンは完全な固定式で、風雨からドライバー/パッセンジャーを守り、動的性能、車体剛性、刺激的なドライビング・エクスペリエンスはスクリーンレス仕様と変わらないという。

写真は、「ヘリテージ・リバリー」となるサテン・カーサ・ブルーをまとったプロトタイプ。

マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)による、こうしたビスポーク・カスタマイゼーションのリクエストは多く、とくにエルバは、ドラマチックでユニークなマシンが次々生み出されているところだ。

ウインドスクリーン・エルバの最初のデリバリーは、MSOによるパーソナライゼーションのあと、2021年末からスタートする予定となっている。

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