【新型ケイジャン登場?】ポルシェ、小型EVセダン導入検討か サイズはA4と同等 生産能力も確保

公開 : 2021.06.04 18:25  更新 : 2021.07.08 13:04

ポルシェはタイカンに次ぐ小型EVセダンを導入する可能性があります。アウディと共同で開発中の可能性も。

価格は800万円程度?

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

ポルシェは新たなモデルラインとして、アウディのA4 eトロンに近いファストバックスタイルの電動セダンを導入し、テスラモデル3BMW i4に対抗する可能性がある。

この新モデルは、ポルシェとアウディが共同で開発したPPEプラットフォームを採用し、タイカンの下に位置することになる。英国での価格は約5万ポンド(778万円)になることが提案されているようだ。

アウディA4 eトロンのレンダリング
アウディA4 eトロンのレンダリング    AUTOCAR

詳細はまだ不明だが、2011年にポルシェが初めて商標登録した「Cajun(ケイジャン)」の名を採用する可能性がある。

関係者がAUTOCARに語ったところによると、次期マカンEVとプラットフォーム、ドライブライン、バッテリーの主要コンポーネントを共有するように計画されており、ドイツのライプツィヒ工場で生産されることになっているという。

あるエンジニアはこう語っている。

「PPEプラットフォームのモジュール性により、さまざまなモデルでEVラインナップを拡張することができます。(SUVなどの)高い地上高に対応できるように設計されていますが、セダンも可能性の1つです」

ライプツィヒ工場で生産か

ポルシェとアウディは、タイカンとeトロンGTの開発を共同で行い、現在はEVのマカンとQ6 eトロンの共同開発を進めている。

両ブランドはこれまでにも、マカンとQ5、カイエンとQ7のハイブリッドモデルなどの開発で協力してきた。

ポルシェ・マカンのEV仕様も間もなく登場する見込み。
ポルシェ・マカンのEV仕様も間もなく登場する見込み。

パワートレインは、A4 eトロンと同様に、シングルモーターの後輪駆動とデュアルモーターの4輪駆動を選択できるようになると思われる。

この新しい5ドアモデルが生産されるかどうかはまだ決定していないが、情報筋によると、ポルシェはライプツィヒ工場における6億ユーロ(802億円)の改装により、十分な生産能力を構築しているとのことだ。

昨年発表されたこの投資により、7万5500平方メートルの施設を新設できる。また、ガソリン、ハイブリッド、EVの駆動系を単一の生産ラインで製造できるようになる。

現在同工場で生産されているモデルには、マカン、パナメーラ、パナメーラ・スポーツツーリスモなどがある。

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