【原付自転車が自転車に】違法走行目立つ電動キックボード/バイク 国が認めた「モビチェン」とは?

公開 : 2021.07.24 05:45  更新 : 2021.07.24 10:46

電動キックボードや電動バイクは多くが原動機付自転車に分類されますが、国が認めた装置の使用で車両区分を変えることができます。

多くが原付自転車 免許とヘルメット必要

text:Kenji Momota(桃田健史)
editor:Taro Ueno(上野太朗)

コロナ禍になる少し前、日曜日にお昼過ぎ。東京銀座の歩行者天国で、電動キックボードの前に子どもを乗せて、ノーヘルで走っていく外国人親子がいた。

こんな光景をみると「あれ? これっていつからOKなの?」と疑問に思う人も多いはずだ。

ヘルメット不着用での走行もみられる電動キックボード
ヘルメット不着用での走行もみられる電動キックボード    グラフィット

また、コロナ禍となった千葉県浦安のディズニーランド周辺の広い歩道を、若い外国人が2人でそれぞれ電動キックボードをノーヘルで走らせていた。

こうした行為はどれも、日本では道路交通法に違反している。

彼らは日本在住なのか、それとも旅行者なのかは不明だが、日本の法規をしっかり理解していない。

最近、家電量販店やカー用品店などでも発売されるようになった電動キックボード。

定格出力の大きさに応じて、その多くが原動機付自転車に区分される。

いわゆる、原付(げんつき)であるため、運転免許証が所持が求められる。また、ヘルメットの着用や自賠責保険の加入も義務付けされている。

電動キックボードといえば、欧米各地の市街地でシェアリングサービスが人気となっていることを、テレビやネットのニュースでご存じの方も多いだろう。

日本でも本格的な普及を目指す動きはあるが、個人所有しているケースはまだまだ少なく、シェアリングについては全国各地で実証試験がおこなわれている。

そこで聞こえてくる声とは……。

シェアリング業者からは緩和を求める声も

電動キックボードのシェアリング事業者から「ヘルメットの着用を任意にしてほしい」という声があった。

自転車感覚で借りる場合が多く、ヘルメット着用に抵抗がある人が多い。夏場は暑いし、女性はヘアスタイルが乱れることが気になる。

周囲の交通への影響や歩行者の安全性の観点から、有識者からは規制緩和を認めるような意見はでていない。
周囲の交通への影響や歩行者の安全性の観点から、有識者からは規制緩和を認めるような意見はでていない。    シャッターストック

これに対し、警察庁の有識者会議のメンバーからは、事故時の被害軽減のためヘルメット着用が必要との意見があった。

次に「免許を不要にしてほしい」という声だ。

これについては、こどもが勝手に乗り回す危険性が考えられるため、免許は必要であるとの見解だった。

そのほか「走行場所を拡大してほしい」という声もあった。

これについて「歩道の走行は反対。現状でも歩道を違法に走行する自転車が歩行者に危険を与えるケースもあるため」と、規制緩和を認めるような意見は有識者から出ていない。

この検討会で議論された電動キックボードは、最高速度が20km/h未満としている。

人が普通に歩く場合の速度は3-4km/h程度であるため、電動キックボードの走行を許すことが難しい。

ただし、有識者からは徐行の場合のみ、歩道可能としてはどうかという意見もあった。

さらに、将来的には各種の電動小型車を自転車のように専用走行レーンを設ける可能性についても議論された。

では、海外の当局は電動キックボードにどう対応しているのか?

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