実験的な高性能EVクーペ DS、新コンセプト公開 フォーミュラEよりハイパワー

公開 : 2022.02.08 19:25

DSオートモービルは、EVコンセプト「Eテンス・パフォーマンス」を初公開。将来のデザインを示唆しました。

最大トルク812kg-m? 性能の実験室

ステランティス傘下の高級車ブランドであるDSは、将来の市販EVのデザインと能力に対するコミットメントとして、「Eテンス・パフォーマンス」コンセプトを公開した。

2016年のジュネーブ・モーターショーで披露された「Eテンス」コンセプトを大幅に改良した電動スポーツクーペで、「ハイパフォーマンスの実験室」と表現されている。

DS「Eテンス・パフォーマンス」コンセプト
DS「Eテンス・パフォーマンス」コンセプト    DS

DSパフォーマンス・フォーミュラEチームが設計した新しい電動パワートレインを採用し、フロントに最高出力340ps、リアに475psのモーターを搭載。合計815psというフォーミュラEマシンの3倍以上の出力と、812kg-m(8000Nm)のトルクを実現した。2016年のEテンス・コンセプトの最高出力は408psだった。

今後、DSフォーミュラEチャンピオンのジャン・エリック・ベルニュ選手とアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ選手によるテストを経て、性能の全容が明らかになる予定だ。

将来の市販車デザインや技術の開発促進

Eテンス・パフォーマンスが搭載するバッテリーは、トータル・エナジー社と共同開発したもので、リアのカーボン・アルミニウム複合材の「エンベロープ」に収められ、独自素材と液浸冷却を特徴としている。DSは、このシステムで最大放電定格600kWを発揮でき、「次世代の市販モデルに向けた新しい道を探ることができる」と述べている。

デザインとしても、DSの次期EVを示唆するものとなっている。フロントには、ブランドのトレードマークである六角形グリルに代わって、角張った新しい「表現のための面」があり、その両サイドには新デザインのランニングライトとデータ収集用のカメラが配置されている。

DS「Eテンス・パフォーマンス」コンセプト
DS「Eテンス・パフォーマンス」コンセプト    DS

コックピットも「データを収集するために考えられた」とのことだが、バケットシートとフォーミュラE風のステアリングホイールが、そのスポーツ性を強調している。DSパフォーマンス部門の責任者、トーマス・シュヴォシェはこう語る。

「フォーミュラEで得た経験と、国際的なタイトルから得た専門知識を、明日の高性能EVを予見するプロジェクトに適用することが目的です」

このコンセプトの市販化については言及されなかったが、今後の部品開発などに影響を与える可能性があるという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。愛知県在住。幼い頃から自動車/戦車/飛行機/宇宙船など乗り物全般が大好物。いつかすべての乗り物を手に入れることを夢見ている。最近はバイクの魅力に気づき、原付と中型を衝動買いしてしまった。大学卒業後、不動産営業と記事制作ディレクターを経て2020年に独立し、フリーランスとして活動開始。現在に至る。

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