V8のオフロード車? ランドローバー・ディフェンダー 新たな「SV」モデル登場か

公開 : 2022.04.20 18:45

ランドローバー・ディフェンダーの試作車をサーキットで発見。映画「007スペクター」劇中車の再現かも。

映画「007」劇中車の再現?

ランドローバーディフェンダーの高性能モデルと見られるプロトタイプが、ニュルブルクリンクで目撃された。

ノルドシュライフェを疾走するプロトタイプは、4本出しのエグゾーストを備えており、V8エンジン搭載車であることを物語っている。しかし、既存のディフェンダーV8とは根本的に異なるモデルであることを示す手がかりもある。

ランドローバー・ディフェンダーV8のプロトタイプ
ランドローバー・ディフェンダーV8のプロトタイプ    AUTOCAR

プロトタイプは、ワイドフェンダー、太いタイヤ、大型のマッドフラップなど、オフロード性能を重視したような作りとなっている。

ジャガー・ランドローバーのスペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)部門により、2015年の映画「007スペクター」に登場した劇中車、ディフェンダー110 SVXスペクターのような新型オフローダーが開発されている可能性があるのだ。

劇中車は、先代のディフェンダーをベースに、巨大なオフロードタイヤ、外部ロールケージ、フロントウィンチ、がっしりとしたボディによって、標準のディフェンダーと一線を画していた。

現段階で得られる手がかりから推察するに、開発中のモデルはサーキット走行よりもオフロード走行に適したものではないだろうか。

限定生産のV8オフローダーか

現行のランドローバー・ディフェンダーV8は、最高出力525psのスーパーチャージャー付き5.0Lエンジンを搭載し、英国を中心に反響を呼んだ。昨年は映画007シリーズ最新作をテーマにした特別仕様車のベースにもなっている。

ランドローバーのオフロード志向の高性能モデルといえば、2017年のディスカバリーSVXを思い起こさせる。当時、同社のデザイン責任者であるゲリー・マクガバンは、SVXの名称は最新のディフェンダーにも「間違いなく」ふさわしいとAUTOCARに語っている。

ランドローバー・ディフェンダーV8のプロトタイプ
ランドローバー・ディフェンダーV8のプロトタイプ    AUTOCAR

実現すれば、現行のディフェンダーV8よりも高価で、かつ限定的なモデルとなる可能性がある。しかし、パワートレインとシャシーの強化に合わせた外観の変更が行われるかどうかは、まだわからない。

最終的な市販モデルの発売は少なくとも2年後と予想されるため、ディフェンダーのフェイスリフト後のラインナップに加わる可能性がある。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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