世にも奇妙なクルマのルール 21選 一度に運べるジャガイモの量って?交通違反で即刑務所行き?

公開 : 2022.04.30 06:05

自宅での洗車禁止、ガス欠したら罰金、無免許OKなど、世界には風変わりな法律やルールが数多く存在します。

法律で定められたジャガイモの量とは

オーストラリアのニューサウスウェールズ州では以前、車内に積み込めるジャガイモの量が法律によって定められており、ドライバーにとって大きな関心事となっていた。運転に関する法律やルールは、その国の自動車、それを運転する人々、そして環境に影響される。

今では、ほぼすべての国でスピード違反と飲酒運転を取り締まっているが、中には特定の地域の問題に対処するために作られた「奇妙な規則」を施行する国もある。そのため、世界をクルマで旅行する際はジャガイモ、ヘッドホン、泥除けなどを考慮する必要が出てきたのだ。

「こんなルールあったのか」と思えるような、意外なルールを紹介しよう。海外でクルマを運転する際はご注意を。
「こんなルールあったのか」と思えるような、意外なルールを紹介しよう。海外でクルマを運転する際はご注意を。

ここでは、噂話や伝説をもとに、世界で最も奇妙な運転に関するルールを紹介する。

オーストラリア:クルマに鍵をかける

ニューサウスウェールズ州など、オーストラリアの一部の州では、クルマから3m以上離れて歩き回る場合、直ちに鍵をかけなければならないと法律で決められている。また、窓を閉め切るか、約3/4までしか開けないことも義務づけられている。

もちろん、屋根やドアパネルを外したジープラングラーのように、鍵も窓もないクルマには、この法律は適用されない。

オーストラリア:クルマに鍵をかける
オーストラリア:クルマに鍵をかける

オーストラリア:持ち運べるジャガイモの量

1946年にオーストラリアで制定されたジャガイモのマーケティング法では、ジャガイモ販売会社(またはその代理店)の一員でない者が、50kg以上のジャガイモを運ぶことを禁止している。

警察官は取り締まりの際、秤で重さを正確に量る必要はなく、ジャガイモの山をちらっと見て重さを推定することが許されている。1946年以降に施行され、当時この法律を破った者は高額な罰金(初犯で2000ドル、再犯で5000ドル)を科される危険性があったが、2022年現在も施行されているという証拠はない。

なぜこんな法律が生まれたのかは不明だが、おそらく商業活動の保護のためだろう。
なぜこんな法律が生まれたのかは不明だが、おそらく商業活動の保護のためだろう。

バーレーン:刑務所行き

バーレーンでは、法執行機関はほぼすべての交通違反に実刑判決を下すことができる。信号無視をすると、最長6か月の懲役か、500ディナール(約17万円)の罰金を支払うか、2つの罰則を言い渡される可能性がある。赤信号を無視して財物を破損した場合、最長1年の懲役と3000ディナール(約100万円)の罰金刑に処される。

バーレーン:刑務所行き
バーレーン:刑務所行き

中国:運転には抽選が必要

中国当局は大気汚染と交通渋滞を抑制するため、燃料の種類別に新車販売台数に上限を設けている。2019年、北京市交通委員会は新エネルギー車(主にEV)6万台とエンジン車4万台を市内の道路に乗り入れることを許可した。消費者は、自動車を購入する権利を獲得するために抽選に参加する。当選確率は約500分の1。

北京で運転するには一種のギャンブルが必要ということか。
北京で運転するには一種のギャンブルが必要ということか。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ロナン・グロン

    Ronan Glon

  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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