アストン・マーティン・ヴァンキッシュ、デビュー

公開 : 2012.06.20 15:50  更新 : 2017.06.01 00:55

アストン・マーティンは、190,000ポンド(2,350万円)のフラッグシップ(特別な存在であるOne-77やザガートV12は除いて)、ヴァンキッシュを正式に発表した。

1998年にコンセプトカーとして登場して2001年から2007年まで製造された初代のヴァンキッシュは、従来までの工法と異なる制作方法で造られたモデルであった。この新しいヴァンキッシュは、2003年のDB9で登場したアルミニウム製のVHモノコックを更に固くした第4世代のVHモノコックを使用する。

エンジンは、パワーとトルクを向上させるために、可変バルブタイミング、新しいシリンダー・ヘッド、大型化されたインレット・バルブとスロットル・ボディ、そして新デザインのマニフォールドが採用されている。そして重要なのは、このエンジンがアメリカのクリーン・エア・レギュレーションを満たしているということだ。

そのボディはアストン・マーティンのプロダクション・モデルとしては初めてカーボンファイバーによって形成される。そして、そのスタイルは、1,200,000ポンド(1億4800万円)のOne-77からインスピレーションを強く受けたものであり、アストン・マーティンのチーフ・エクステリア・デザイナー、マイルス・ニュールンバーガーによる3ヵ年計画の最高峰とも言えるものだ。ニュールンバーガーは、低いノーズ、”口ひげ”グリル、傾斜したスクリーン、そして強調されたリアなどは、いままでのアストン・マーティンのデザイン・キューから変わってはいないが、新しいヴァンキッシュはそれまでのアストン・マーティンよりも彫りが深いのが特徴だという。そして、その張り出したリア・スタイルによって従来モデルとの差は一瞥だという。

ニュールンバーガーは例えて言う。「アストン・マーティンは常にスーツを纏っていなくてはならないのだ。そして、はきはきとしているが、決してアグレッシブではなく、パワフルであって、なお且つ礼儀正しい必要がある。」と。

そのインストルメントは、2003年以降のアストン・マーティンがそうであるようにDB9から引き継がれた宝石のようなデザインだが、さらにより見やすくクリアなアナログのダイヤルが配される。また、フェイシアのボリュームは減らされ、20mmほど遠くに動かされている。そのハンドステッチのトリムは、多くのカラーと材質が用意されており、そのバリエーション・リストは無限大にあるといって過言ではない。

ヴァンキッシュは、2740mmというDB9やDBSと同じホイールベースを持つが、幅は広く、長く、背が高い。そのシャシーは10年前からのVHシャシーを使うが、第4世代のVHシャシーは、30%ほど剛性が上がっているとアストン・マーティンのエンジニアは指摘している。因みに、その重さは1739kgで、DBSよりも56kg軽い。

エンジンは、55bhp、4.2kg-m大きくなり、565bhp/6750rpmと63.2kg-m/5500rpmのパワー、トルクを持つ。組み合わせられるトランスミッションはZFの6速で、カーボンファイバー・トレイルシャフトを介してトランスアクスルにマウントされる。オートマティックしか用意されていないのは、ヴァンキッシュの性格がグランド・ツーリングカーだからだと、アストン・マーティンはコメントしている。

パフォーマンスは、0-100km/h加速が4.1秒、最高速度は295km/hだ。

そのパワーに応えるべく、シャシーは至るところが強化され、シャシー・スタビリティ・システムとトラクション・コントールがプラスされ、更に3段階に調節可能なダンパーを持つ。ラック・アンド・ピオニンのステアリングは、それまでの17:1から、ラパイド出始めて採用された15:1のクイックなものが使われている。ブレーキは、ノイズの低減と、5%ほど効きを早めるカーボン・セラミック製が採用されている。

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