三菱ふそう 電動小型トラック「eキャンター」フルモデルチェンジ シャシーラインナップ拡充

公開 : 2022.09.26 14:05

三菱ふそうトラック・バスは、フルモデルチェンジした電気小型トラック「eキャンター」を発表しました。

内外装デザイン刷新

三菱ふそうトラック・バスは、フルモデルチェンジした電気小型トラック「eキャンター」を発表した。

2017年に国内初の量産型電気小型トラックとして発売された「eキャンター」は、電動で駆動することで排出ガスを一切出さず、騒音や振動も少ないため、CO2ゼロの輸送を実現する車両として日本、欧州各国、北米、オーストラリアやニュージーランドで多様な用途にて活用されている。

三菱ふそうが発表した新型eキャンター
三菱ふそうが発表した新型eキャンター    三菱ふそう

この5年の運用経験に基づいて、「eキャンター」次世代モデルは車両ラインナップを大幅に拡充することでより多くの物流ニーズに対応し、カーボンニュートラル輸送の実現を加速するソリューションとして進化を遂げた。

なお、日本国内向けの新型「eキャンター」は、2023年春に発売予定。また、海外市場向けモデルも順次展開していくという。

新型「eキャンター」は、モーターを後軸に統合したeアクスルを新たに採用し、ドライブトレインをコンパクトな構造にすることで、シャシーラインナップの大幅な拡充を実現。

国内市場向けモデルは28型式、海外市場モデルは約80型式を展開し、より幅広い物流ニーズに対応。

また、現行モデルの車両総重量(GVW)7.5tクラスにくわえて、国内モデルでは最小5tから最大8tクラスまで、海外モデルでは4tクラスから8tクラスまでのバリエーションを展開。

キャブバリエーションも拡充し、小まわりのきく標準幅キャブ(1700mm)から、より多くの荷箱容積が確保可能な拡幅キャブ(2130mm)を新たに追加。さらに、ホイールベースも最小で2500mmから、最大で4750mmまで展開する。

新型では、ホイールベースに応じてバッテリーを1個から最大3個まで搭載可能なモジュール方式を採用。

定格容量41kWhのバッテリー1個を搭載した車両は約80km、バッテリー2個搭載の車両は約140km、バッテリー3個搭載の車両は約200kmと航続距離の延長を実現した。

現行モデルと同様に普通充電と急速充電が可能なほか、災害時に車載バッテリーから専用機器を介して住宅などへの外部給電をおこなうV2X機能も、次世代モデルで新規搭載。

新型では内外装も一新し、次世代の電気トラックにふさわしい印象的な外装デザインに進化させた。

ふそうブランドを象徴するブラックベルトに、電気トラックのキーカラーであるオレンジとブルーを組み合わせ、先進的な表情に仕立てた。

LEDヘッドライト、デイタイムランニングライトも装備したほか、最新型のLEDリヤコンビネーションランプも搭載し、安全走行をサポートする。

内装デザインも快適な運転のためにアップグレード。

高さを抑え、広々した空間を提供する新形状のダッシュボード、上下寸法を広げた。また、使い勝手を向上させた乗降グリップ、随所にキーカラーのオレンジとブルーを配したほか、ステアリングスイッチと連動した10インチのフル液晶メーターを新たに搭載。

「ふそうイージーアクセスキー」も搭載し、利便性もアップした。

このほか、衝突被害軽減ブレーキをさらにアップグレードさせ「アクティブ・ブレーキ・アシスト5」を全モデルに新規搭載するなど、先進安全装置を大幅拡充させた。

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    AUTOCAR JAPAN

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    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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