ストリートライフの吉野です。

残念なアクシデントに見舞われ、フロント周りを大幅に破損してしまったランチア・デルタ。
フロント周りのパネルやメンバーだけではなくエンジンまで押されてしまい、
ダメージがかなり広範囲に及んでしまっています。

今どきのクルマならば「全損」というお話になるのでしょうが、そういうわけにはいきません。
オーナー様の熱意で完全復活を目指して修復作業が続きます。

マウントや補機類も変形・破損してしまっているため、
エンジンとミッションを車体から降ろすのも大変です。
一度、板金工場でフレーム修正機にセットし、グッチャリ潰れた前回りをある程度まで引っ張り出して
エンジンルーム内にスペースを確保しました。
衝撃でミッションケースやステアリングラック、エキゾーストマニホールドも割れていますね。

幸いにも部品は何とか用意できましたので、エンジンを降ろした後に再び板金工場へ戻し、
フレームとボディの修正を行い、エンジンや足回りを修理・組み付けます。

デルタのような稀少車の場合、部品の入手が困難で修理を断られるケースも多いと思いますが、
ストリートライフでは専門店のノウハウとストックされた部品を活用して、しっかりと修理させていただきます。