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どこまでやるの? トヨペット・トヨエース冷却ファン取付けから・・・


こんにちは、羽鳥鈑金塗装工業所の羽鳥です。
お馴染みのお客様から「夏にオーバーヒートするから冷却ファンを付けて欲しい」
とご依頼のあったのは、2代目トヨペット・トヨエース。

何せ初年度登録が昭和41年。御年56歳のクルマである。
お客様が以前に「自分が子供の頃に親が乗っていて、それに自分も乗りたい・・・」
とご相談を受けていたのですが、
私は「やめた方が良いですよ。まともに乗れたもんじゃないですから」
とお答えしていました。「あの頃のクルマに・・・」という方は結構多いのですが、
正直なところそんな簡単な動機でお気軽に乗れるようなモノじゃないじゃないですか。
だからそういったご相談には「やめた方が良い」とお答えしています。

その数年後に・・・「買っちゃった」とクルマを見せに来られました。
それからも「燃料計が動かない」とかいった類いの相談も受けましたが
「ウチでは無理です」とお断りさせていただいていたのですが・・・
 
情報もない、よく分からない旧いクルマ。
そもそもファンが付くスペースはあるのか? どんなファンが付くのか?
ファンを付けたところでオーバーヒートを回避できるのか? まったくわかりません。
「ファンを付ければ冷えて全て解決」ではありませんし、もしかするとその他
エンジン内部に問題を抱えている可能性もあります。

「冬場はどうなのか?」「水温計はどのくらい上がるのか?」など
ヒアリングをしてクルマをお預かり。

そこからはじめてクルマの下に潜り、ファンの設置スペース、サイズなどを確認、
どんなファンを付けるかを決定して部品を手配へ・・・

部品が届き作業を始めるまでの間も、他のことをしながら
「あそこはどうするかな?」などと色々とプランを練る。
まぁ、この年式のクルマ、一筋縄ではいかないものです。


そして作業に入る。
 


ファンを付けるスペースは確保できました。
エンジンルーム内にファンを設置したら、今度は配線を室内に引き込みます。



 


長い年月を走ってきたこのクルマ
車内に張り巡らされた電気配線も、都度都度修理された痕跡が・・・
 


電源の配線も見つけたものの、どういった処理がされているのかわからないので確認を。
案の定、安定のビニールテープぐるぐる巻き
ビニールテープを剥がしてみると、


ギリギリつながっている「イモはんだ」状態
 


線にハンダを流し込んで接続を確実なものにします。
(配線が古いので溶込みが良くないですが見た目より溶け込み重視で)
 


そしてビニールテープで絶縁ではなく、
「熱収縮チューブ」で絶縁処理を行います。
 


グリーンで囲った部分が処理前で水色が熱収縮チューブ処理後。
少しはスマートになりました。
 


配線がむき出しの部分は、保護チューブを巻き、
今後安全に乗れるようにするため、最善の策を打つ・・・

どこまでやろうか・・・どこまで仕上げるの、このクルマ
あちこちの配線がツギハギで危険すぎる
お客様と相談の上、進めていきます。

羽鳥鈑金塗装工業所

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