初代いすゞ・ジェミニ 錆のヒドいフロントエプロン 外すべきか、そのまま直すか? 悩んだ末に……
羽鳥鈑金塗装工業所のハトリです。
こちらの初代いすゞ・ジェミニはお預かりして数ヶ月・・・
修理の順番もありますが、その間にも「あのクルマはこうやって直そう」とか
「あのクルマはどうする?」などと考えながら日々を過ごすも
そのほとんどは「どうしよう」という案件

このジェミニは「フロントエプロンのサビ修理」でお預かりしました。
そのフロントエプロンは溶接によって取り付けられています。
溶接を剥がしてまでエプロンを外すのか?
エプロンが車体に付いたままで修理するか? をずっと悩んでいました。
溶接パネルを車体から外すというのは、クルマにとっては痛手となります。
その後のサビの問題もあるので、闇雲には外したくないのが
溶接で付いているパネル類なのです。
クルマの事を考えるとエプロンは付けたままがいい・・・が、
この先を考えるとそれだとまたサビが出てきてしまうだろう
と考えると、溶接を外して部品単体でサビ修理をすべきか・・・
と悩み、モヤモヤしながら時間は過ぎていく。
このクルマに触れていくと
「やっぱり外さなきゃダメか」「いや、外したくないな・・・」と葛藤
その結果、

エプロンは外されました。

最低限の傷みで外すことができるという確認が取れたので
時間をかけて、パネルの傷みが少なくなるように溶接を削り外しました。
ちょうど溶接部分が酷くサビている部分もあり、これなら簡単に外せるかな?
サビの修理プラスエプロンが外せればという思いで・・・
ここで小手先の修理をしても、またサビてきてしまうなら
ここでビシッと決めるべきだと・・・
フロントエプロンは存外にキレイに外すことができたのですが

それよりも、エプロンが付いていた内側のボディが、こりゃヒドい・・・
とまた悩みは増えると同時に納期も迫る・・・
実はオーナー様はキレイになったジェミニでイベントに参加したい
とのことでお預かりしていたので、リミットは決まっていたのでした。
「だったらもっと早くやればいい」と言われそうですが、
それだったら外してなかったでしょう。
じっくり考えた末の、これが答えなのです。
こういった特殊なクルマは、そのクルマに精通した専門家が直すのが一番だと思うのですが、
「専門家ゆえのこだわり」ゆえに「エプロンは外しちゃいけない」とか
「これ外したら、二度と付けることはできないよ」となるワケで・・・
その結果、そんな専門店をたらいまわしになった末にウチに入庫してきた
そんなクルマが他にもいたりします。
つづく
羽鳥鈑金塗装工業所
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