羽鳥鈑金塗装工業所のハトリです。
　
「いつでもいいですから」とお客様からお預かりした、1台のクルマ……
　
お預かりしているうちにも、いつの間にか不具合が増えている
そんなこともよくあるお年頃のクルマたちです。
こちらのクルマも、いつの間にかタコメーターが動かなくなっていました。
　
「おたくに出す前は、こんなじゃなかった！」
といわれてしまえばそうなのですが、
ありがたいことに弊社のお客様は
「あ〜旧いですからね〜、お願いしますよ」
とみなさん言ってくださいます。
　
「おたくで壊したんだから責任を取れ！」
そう言われてしまえば、「ごめんなさい、もうおクルマを診ることはできません」
と次回からお断りさせていただくことができるのですが
そこはお客様の方が1枚も2枚も上手をいく方が多く、こちらのお客様も
「タコメーターが動かないと気持ち悪いので、後付けのでイイので付けといてください」
と、神様仏様のような大きなお心をお持ちの方々ばかりでございます。

だもんで、「できません、わかりません」が許されません……
　
「は、はい……」と言うのと同時に、心の中では
『タコメーターって、回転信号引っ張り出せるのか？　整備解説書もないかも？
という年代のクルマだし…でも、やればできる？ できるかも』
と、今一度メーターを確認するも、内部的なことはともかく
見た目的には異常はない（壊れているんだけどね）
　
モヤモヤと考えること数日……
痛手の少ない後付けのタコメーターを取り付けることに。

え〜と、回転信号にバッテリー電源、イルミネーション電源は……と探っていきます。
どなたか電気に詳しい方、近くにいませんかね〜

そして、どんなに丁寧に作業しても、部品を外すたびに
内装のプラスチック部品がボロボロと経年劣化で崩壊していく……
泣けてきます。直しているのか？、壊しているのか？
　
で、在庫で持っていた社外品のタコメーターを取り付けます。
このクルマのメーター照明は緑基調なので、バランスがどうか
心配だったのですが……

付けてみると結果OK！　オーディオのイルミが青だったので
イイんじゃない？　お客様が見てどうか？ が肝心ですが……
まぁ、とりあえず色合いはヨシ！
　
そして、キビキビ動くタコメーター！ 運転が楽しくなりそうです。
これで、お客様が楽しんでいただければ……