ウインターパーク・コンクール・デレガンス

2014.11.16

text & photo:Keith Bluemel translation:Hiroshi Yoshida (吉田 弘)

 
2002年に始まったフロリダのウインターパーク・コンクール・デレガンスだが、以前は園内のパークアベニューが舞台であった。しかし、今年は会場をウインターパーク・カントリークラブのフェアウェイに変更して開催された。このことは、参加料として20ドルを徴収する説明になり、観客の入場料も含めた収益金は慈善団体への寄付金として使われた。

コンクール会場に集まったクルマは140台以上にのぼり、カテゴリー別に27のクラスに分けられた。マセラティは100周年を祝って特別なクラスが用意され、1961年型セブリング・プロトタイプや“バーン・ファインド”のクアトロポルテなどが登場した。生誕50年を迎えたマスタングも単独のクラスが設けられ、シェルビーGT350も姿を見せる。今年のフィーチャーカーはメルセデス・ベンツで、歴史の長さを反映し戦前・戦後の数々なモデルが出品された。300なかでもSLはガルウィングとロードスターの両方が姿を見せた。

戦前のアメリカ車の中で、真っ赤な塗装が輝くキャディラックV16スポーツ・フェートンがファウンダー賞を受賞。同時期のキャディラックでは1953年のカブリオレ・スペシャルも特筆に値する存在だ。火災に逢い見る影もなくなったクルマをベースに、アルミニウム製のオリジナルボディをイタリアで架装したものだ。2分割されたルーフは電気仕掛けで部分的に開閉でき、後部座席だけにルーフを残すこともフルオープンにすることもできる仕組みだ。計器板は磨き上げられ、ヘッドランプのリングやモールなどに24金で装飾される。このクルマを作ったコストは3万ドルもかかったそうで、当時の価値としては数軒の家が手に入るほどの金額だったという。このクルマは最初のオーナーの御子息が今も所有している。

古風なクルマに混じりNASCARやドラッグレース出場車、レーシングサルーン、クラシックな英国車なども登場した。コルベット、ポルシェ、ロールス・ロイスだけのクラスもある。

コンクールは最後に2つのベストを表彰して終了した。数々のクラス別ベストの中から選ばれるトロフィー部門のべストは、1939年のメルセデス・ベンツ540Kスペシャルに、オープン・ディビジョンのベストは1968年のビッザリーニ・スパイダーS.I.タルガに贈られた。このクルマはプロトタイプが1台、市販車もわずか2台しか作られなかったレアな存在だ。今回はこのクルマを作ったドン・メルツィオ本人が出品した。

  • アメリカのコンクールだけに、各年代のアメリカ車が数多く参加した。

  • NASCARやホットロッドのエリア。アメリカならではのシーンだ。

  • トロフィー部門は、1939年型メルセデス・ベンツ540Kスペシャルが獲得。

  • オープン・クラスは1968年型ビッザリーニ・スパイダーS.I.タルガがベストに選ばれた。

  • アメリカン・マッスルのモパー・クラスのウイナーは、1969年型ダッジ・コロネット・スーパー・ビー A12。

  • 1953年型キャデラック・カブリオレ・スペシャルは、アルミ製のオリジナルボディをイタリアで架装したもの。

  • コルベットの1954-1962年クラスを制した1957年型コンバーチブル。

  • チェアマンズ賞を獲得した1960年型クライスラー・ヴァリアント・セダン。

  • 1930年型キャディラックV16スポーツ・フェートンがファウンダー賞に。

  • アメリカン・プロダクション部門は1957年型キャデラック・ブロアム。

  • 今年のフィーチャーカーはメルセデス・ベンツで、数多くが参加した。

  • フェラーリでは410スーパーアメリカがヴィンテージ・クラスを制した。

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