ボルボXC90 D5インスピレーション

公開 : 2015.02.13 23:50  更新 : 2017.05.29 19:08

■どんなクルマ?

2002年から600,000台が売り上げられたXC90の完全なる新型モデルを、いよいよ試すときが来た。

ちなみにボルボがフォード資本へ移転し、その後中国の吉利汽車(ジーリー)の親会社である浙江吉利控股集団(ジーリー・ホールディングス・グループ)の傘下となった後、初のXC90である。

言いかえれば、新生ボルボの第一世代型ということになる。今のところXC90のみの発表となっているけれど、その後、遅からぬうちに次々と新モデルを投入する予定なのだそうだ。

プラットフォームも完全なる新開発であり、どの大型モデルにも対応できる柔軟な設計を採っている。フロントはダブルウィッシュボーン、リアはインテグラル・リンク(マルチリンクも選択可)となり、もしお望みならば長手軸と対称に形成されるトランスバース・リーフ・スプリングを充てがうこともできる。

またボルボが新たに掲げた ”4気筒以上の気筒数は今後一切採用しない” というモットーはこのクルマにも適合されており、4気筒のディーゼル/ガソリンの両ユニットは多くのパーツを共有している。

エンジン・パワーの増強を司るのはターボやスーパーチャージャーに任せることによって、上乗せされるコストを抑えることができる。したがって余剰分をサスペンションやその他のパーツに注ぎ込めるというわけだ。

’その他’ の部分でもっとも恩恵を受けているのがインテリア。XC90の代名詞ともいえる全長4950mmの中に設えられるインテリアは、高級感あふれる仕立てになっている。

ダッシュボード中央に縦にセットされた9.0インチものタッチスクリーン・ディスプレイのおかげでボタン点数は数えられるだけで8個に減らされており、その見栄えも驚くほどクリーンな印象。タッチスクリーンのレスポンスはスマートフォンに負けないレスポンスが確保されている。

タッチスクリーンを車内に採用することは長所もあれば短所もある。画面をスクロールするために、ボタンを押さずに ’スワイプ’ するだけで済むのはタッチスクリーンの長所。ただしキャビンが小刻みに揺れるような路面形状では、指先がブレて押したいボタンを押せないこともあるのだ。もしかするとそんな経験がある読者も多いかもしれない。

各種スイッチの配置やドライビング・ポジション、調整幅の大きいステアリング・ホイールや2列目のシートの居住性、40/20/40の分割方式による柔軟性を含むその他のインテリアからはとてもいい印象を受ける。

3列目にある2客のシートは、2列目の両脇のシートと同サイズ。したがって大人が乗ったとしてもレッグルームや天地方向のスペースには余りあるほど。他のMPVをしても、これほどの居住性は確保できないだろう。

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