シトロエン・エアクロス詳細情報

公開 : 2015.04.09 22:50  更新 : 2017.06.01 02:10

昨日、エアクロスのリーク画像を公開したばかりだが、今回は正式にデビューしたエアクロスの詳細情報とスタジオ写真をお伝えする。

エアクロスのデザインはC4カクタスと多くの部分が共通している。またこれは、2020年までに加わるシトロエン製SUVにも反映されるとのことだ。

シトロエンが今回のエアロクロスの登場に際してもっとも強調するのは、ミドルからラージ・セグメントが使用するPSA製のEMP2プラットフォームを用いる点だ。

伴って、コンセプトの全長は4.58m、全幅は2.1m、全高は1.8mとなる。ちょうどランドローバー・ディスカバリー・スポーツと似通ったディメンションだが、全幅に関してはデザインを優先した影響でエアロクロスの方が大きくなっている。

所属するクラスは、ミニ・カントリーマン(日本名:クロスオーバー)から7シーターSUVまでと幅広く、C4につづいてシトロエンのブランド展開を加速することが期待されている。

シトロエンのトップ、リンダ・ジャクソンは、なかでもエアクロスの登場が待ちきれない人のひとりで「われわれの強みであるデザインをもう一度見直してみることにしたのです」と胸を張る。

2CVやCX、SMを引き合いに出し「快適性はもちろんのこと、スポーティネスやスペース、カリスマ性、アットホームな雰囲気づくりに注力しました」と付け加える。

またジャクソンは ’好き嫌いの別れるクルマ’ というコンセプトを良きことと捉えており「皆にとっての ’3番目’ などはもってのほかです。そんなことをしたって、値引きにとらわれるだけに終わる可能性だってありますからね。もっともっと持続的なビジネスができないかと考えた結果です」

「もちろん時間はかかります。しかしこの考え方は、次世代のシトロエンの後押しになるはずですし、人目を引くクルマをつくるには、揺るぎない信念が必要になってくるのです」という。

エアクロスのドライブトレインはプラグイン・ハイブリッドとなり、リア・アクスルに置かれた電気モーターは96psと20.5kg-mを発揮する。

一方のフロントには1.6ℓガソリン・エンジンがおさまる。こちらの最高出力は221ps、最大トルクは28.1kg-mとなる。

電気モーターを家庭用のソケットから充電する場合に要する時間は3.5時間。モーターのみの場合、50kmの走行が可能とのこと。

速度域に合わせて、ハイブリッド・モードが切り替わる仕組みとなる。特に高速道路ではガソリン・エンジンを積極的に使用するのだそうだ。

モーターと内燃機関を同時に作動させて最大限の出力を得るブースト機能も用意されており、その際の最高出力は317ps。0-100km/hタイムは4.5秒、CO2排気量は39g/km、燃料消費率は58.8km/ℓに及ぶという。

主なポイント

フロント・マスク
カクタスと同じく、左右にほっそりと伸びるヘッドライトはフロント中央部のシトロエンのエンブレムをモチーフにしたラインへと接続される。全般的にはここ最近のシトロエンと共通であるが、実はボディ・サイズによってテーマを変更しているのだそうだ。エアクロスの場合、’口’ にあたるグリル部はカクタスよりも大きく開いており、これによって幅広感を強調している。

クロームに頼りすぎない
シトロエンは、ドイツのプレミアム・メーカーが幅を利かせる現代のトレンドに強い嫌悪感を示しており、結果としてキャビンのギラギラとしたクローム・パーツをできる限り排除する方針を採った。エアクロスが用いるマテリアルは、テフロン加工が施されたものやザラザラとした手触りのアルミニウムなどで、耐久性や触り心地を重要視していることがわかる。乗り込んでみたいという好奇心と乗った際の快適性を引き立てたいと、シトロエンはいう。

進化版エアバンプ
SUVとしての力強いスタンスを強調するためにボディ・サイド底部には ’アロイ・バンプ’ と呼ばれる、アルミニウム製のハニカム・パーツを硬質なラバー素材で覆ったパーツを組み込んでいる。プロダクション・モデルでは、画像のものよりもシンプルになる予定ではあるが、C4カクタスが観る者を釘付けにした ’エアバンプ’ の応用編としてエアクロスにも組み合わせる方針とのことだ。

あくまで製品版を考慮
強調した横幅とホイールやタイヤ以外は、コンセプト版からの変更はほとんどないのだそうだ。リア・ウインドウをクローム・パーツが囲む ’エア・サイン’と、フロント・インテーク部分の ’エア・カーテン’ はコンセプトの状態でも十分に機能するとシトロエンは強調する。

デザイン部門のアレクサンドル・マバールに問う

シトロエンのデザイン・フィロソフィーとは?
「意外に思われるかもしれませんが、われわれはまず機能性にハイライトを当てます。言いかえれば、ショーのためだけにデザインをしているわけではないということです。現実的な使用とシンプルネスを軸として、心地よさを加味していくのがわれわれの手法です。シンプルとコスト削減は混同しないでいただきたいですが……」

ラウンドしたエクステリアも今後の特徴に?
「そのとおりです。これからはアグレッシブさばかり追いかけたって仕方ないでしょう。ドイツのメーカーは必死になってシャープで筋肉質なラインを追い求めているようですけれどね。われわれが求めているのはセレニティ(=静穏)となめらかに丸められたカーブ、あくまで控えめなボリューム感、そして大胆さです。技術的なディテールをデザインで覆ってしまわないことも重要だと考えています」

そのアイデアは他のシトロエンにも反映しますか?
「われわれはCXやSMを創造したメーカーです。いまは功績を再認識する時期だと捉えており、同時にシトロエンをもっとフレンドリーかつ和やかなものにしたいと考えています。したがって答えはイエス。すべてのアングルに丸みを持たせながら、自然光で魅力的なリフレクションを生みだすことは難しいですが、われわれならばできると確信しています」

 

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