フォルクスワーゲンCクーペGTEがオート上海にて公開

公開 : 2015.04.20 22:40  更新 : 2017.06.01 02:10

フォルクスワーゲンは、フォルクスワーゲンCクーペGTEなるプラグイン・ハイブリッド・ハイエンド・コンセプトをオート上海にて公開した。

同じくハイエンド・セダンのフェートンの1つ下のグレードに位置し、中国で人気のリムジン・クラスに属するこのモデルの全長は5m。

2016年末には生産を開始する見込みであり、製品化された際のモデル名はまだ未定だ。

フォルクスワーゲンのデザイン・チーフであるクラウス・ビショフいわくCクーペGTEは「パサートとCC、そしてフェートンのあいだにある溝をうめるための架け橋になるでしょう」とのこと。

また「MLBプラットフォームを使用する、これまでのモデル群と一線を画する完全なる新設計のモデルなのです」とも。

フォルクスワーゲンのプレミアム・モデルに関する将来的なビジョンを示すモデルでもあり「フォルクスワーゲンのデザイン言語革命は全世界に広がる予定で、同時にフェートンのアップデートも予定している」のだそうだ。

5mの全長に加え、全幅は1930mm、ホイールベースは3001mmとなる。前後トレッドは1634mm/1624mm となり、コンセプト・モデルは22インチのホイールを履いていた。

フォルクスワーゲンの新しいデザイン言語をもっとも具現化している点は「水平に引かれたラインと、シャープかつ精緻なエッジです」とのこと。

駆動方式ははFF、使用エンジンは210psを発揮する3気筒ガソリン・エンジンとなっており、これに電気モーターを組み合わせる。

ギアボックスは8速オートマティックを採用し、内燃機関とモーターの合計出力は245psと51.0kg-mにのぼる。バッテリーのみの航続距離は50km、0−100km/hタイムは8.6秒、CO2エミッションは55g/kmと公表される。

エンジンがカット・インするまでに電気のみの走行も可能。コースティング機能も組み合わせている。

とても広々としたレッグ・ルームと高級感あふれる後部2座は中国の市場を意識した結果だ。ウィークデーはショーファー・ドリブンとして使用し、週末のみオーナー自らがステアリングを握るのが理想とのこと。

合わせて ’ショーファー・モード’ も用意されており、オーナーのスケジュールをインフォテインメント・システムと同期しておけば、あとはナビゲーションが一日のルート・スケジュールを立ててくれるのだそうだ。

ボディ色にゴールドを用意したのも、中国のマーケットがゴールドを好むからとのこと。中国の人々にとってゴールドは知恵/忍耐力/パワーを連想するのだそうだ。

エクステリアにもアンビエント・ライトを仕掛けており、VWのエンブレムにはLEDの照明があしらわれる。ヨーロッパにおける販売計画はないため、引き続きヨーロッパ内ではフェートンが引き続きハイエンド・モデルとしての役割を担う。

▶ オート上海 2015

おすすめ記事