メルセデス・ベンツGL500

公開 : 2012.08.22 17:42　　更新 : 2017.05.13 12:52

■どんなクルマ？

英国人の大部分のメルセデスGLのオーナーはディーゼルが好きだ。2006年以前に英国で販売された3167台の第1世代のGLのうち、ガソリン・エンジン・モデルは僅かに155台だったというほどである。

果たして、来年春にGL350にプラスするカタチで登場するGL500は、どう評価したらよいクルマなのであろうか。

■どんな感じ？

前モデルよりも新しく滑らかなフォルムだが、そのサイズは長くて広くて高い。長さが5mを超えるGLのサイズは、狭い林道には不向きだ。しかし、その一方で、大きなスペースが大家族のためにある。

GL500は第1世代のプラットフォームを修正したものの上に設計されている。それは、より大きいトランク容量と、7人の居住者のための頭上と足元のスペースを確保している。そして、そのキャビンは、Sクラス・サルーンと同等の改良が施されている。

それは高いドライビング・ポジション、快適な室内、コンフォタブル・モードでは素晴らしい乗り心地、そして静かなV8エンジンなどによって、優れた長距離クルーザーとしての役目を全うしている。但し、ドライバーが激しくスロットルを蹴っ飛ばせば、本当の隠されたパワーが顔を出す。429bhpの4.6リッター・エンジンが、その重さからは想像もできないスピードでGL500を走らせる。

しかし、そのパワーを英国の道で使うことはあるのだろうか。GL350で十二分以上のパワーがあるのだから。

■「買い」か？

決め手は経済性だ。GL500は、前モデルの8.8km/lから10.6km/lへと大きく燃費が向上した。しかしGL350は、更にその上の16.2km/lという数値をマークするのだ。

(マット・バート)