TVR復活第1弾の計画が徐々に明らかに

公開 : 2015.06.03 22:40  更新 : 2017.06.01 02:09

ほぼ10年のブランクを経て復活する新しいスポーツカーの計画が明らかになってきた。ゴードン・マーレーの設計によるユニークなモデルで、エンジンには強力なコスワースV8が搭載される。

2、3日前に行なわれたAUTOCARも出席させてもらった会議では、コンピューター・ゲームの会社を経営する代表、レス・エドガーによって、2017年からの10年間で少なくとも4台のニュー・モデルを発表するという計画も明らかになった。

デザインは細部は現代的にブラッシュアップされているものの、かつてのTVRの面影を残すもので、日常運転を愉しめるスーパーカーというポジショニングをTVRは狙っているという。

価格もボリュームも決定されていないが、TVRは1年につき1,000台から1,500台の規模を予定しているという。

「これは英国の自動車界にとっても、素晴らしい復活劇である。」とTVRのオーペレーションズ・ディレクターのジョン・チャシーは語っている。「わわれれは非常に経験豊かな管理チーム体制と、ビジネスの到達点のはっきりした10年計画を持っている。そして、それに対する出資も確保している。」とも語った。

特に、ル・マンにおいてエドガー、チャシー、マーレーの3人の関係性が高い。従って、まだデビューしていないこのモデルもレースへの参加を考えているようだ。

クルマをどこで製造するかは未決だが、現在の活動拠点であるギルフォードの近くになりそうだ。エドガーも、新しいTVRが英国国内で生産されることを確約している。

現在12名以上いるといわれている新生TVRへの出資者は、2年前にロシアのニコライ・スモーレンスキーからTVRを買収することに成功した。プロフィールと価格については、新しいTVRが過去のTVRのマーケットと同一であることから、同じようなターゲットとすることとなろう。

現在、2つのモデルが設計されている。クーペとコンバーチブル・ボディを持つもので、タスカンやサガリスのようなサイズになる。しかし、その基本コンストラクチャーは、まったく一新されている。ゴードン・マレー・デザイン(GMD)の手によるもので、過去から引き継いだものはまったくない。

エンジンはフロント・ミドシップで、リア・ホイール・ドライブ。ギアボックスは6速マニュアルで、4輪独立のサスペンションを持ち、ドライバー・フォーカスのインテリアを持つ。

また、この新しいTVRは、GMDのユニークなiストリーム・マニュファクチャリング・プロセスを採用する最初のモデルでもあるという。これは、キャビン、パッケージ、シャシー剛性、対クラッシュなどで高い性能を持つと共に、組立自体の工程を単純化するというものだ。

シャシーのメインは、大径のスティール・チューブで、これに超軽量なコンポジット・パネルが貼られる。この工法は、マーレーT25、T27に用いられたもので、衝突テストにおいて目覚ましい結果を残すほどの剛性を確保した技術だ。その外板パネルの素材は未だ決定されていないが、アルミニウムとのコンポジットになると思われる。

また、エンジンはコスワースのV8が予定されている。フォード・マスタングの4951ccユニットをベースにしたもので、パワーは恐らく450〜470psになると思われる。ボディ重量は1100kg程度で、0-100km/h加速は4.0秒以下、そしてトップスピードは298km/hと予測される。

2017年に登場するこのモデルは,英国と北ヨーロッパでまず最初の販売が計画されている。