ネクストEVのEVスーパースポーツの姿をキャッチ

公開 : 2016.10.14 04:30  更新 : 2017.06.01 00:35

ネクストEVが開発中のEVスーパースポーツが英国でテストされているの姿がキャッチされた。2シーターの空力的に優れる流麗なボディをまとったモデルで、その成り立ちはレーシング・モデルといっても過言ではない。

その全容は来月に明らかにされる予定だが、2014年のフォーミュラEにも参戦したネクストEVが初めてリリースする市販モデルとなる。

その姿が公開されたのは中国のソーシャル・メディア上で、この中国資本のEVメーカーの責任者を前フォード・ヨーロッパの代表であったマーティン・リーチが務めている。そのリーチは、今年始めのインタビューで、このスーパースポーツのパワートレインは、1メガ・ワットのバッテリーを持ち、1360psを発揮すると語った。ネクストEVのスーパースポーツは、マクラーレンP1やラ フェラーリ、そしてアストン マーティンAM-RB001、そして計画されているメルセデス-AMGのハイパーカーと同じ価格帯となるという。

中国からのレポートによれば、現在、そのパワーは1380psにまで上昇しているというが、これはまだ公式にネクストEVが発表した数値ではない。パフォーマンスは、0-100km/hが3.0秒以下、そして最高速度は300km/h以上とされる。具体的な生産計画や価格設定についてはネクストEVは固く口を閉ざしているが、最大でも1,000台以下。価格は£100万(1億2700万円)程度と予測される。

ネクストEVのレース・チームは、2015-2016年シーズンのフォーミュラEでデュアル・モーター・セットアップを使用した。そのため、ライバル・チームと比べて65kgほど重いマシンとなった。しかし、現在は、20kgほど軽量に仕上がっているという。この軽量化のためのノウハウもロードカーに生かされているという。

リーチは、まだネクストEVがロードカー・メーカーとしては産声を上げたばかりだと強調している。そして、今年始めてスーパースポーツをリリースするまでに至ったと語った。

ネクストEVは、最初は高額なスーパースポーツをリリースする計画だが、その後は広いレンジのモデルを生産する予定だ。

リーチはネクストEVとテスラの比較に良い顔を示さないが、航続距離やスマートフォンとのコネクティビリティなどがこれからのEVのキーとなるという。

ネクストEVは、スーパースポーツとは別の量産モデルを足がかりにヨーロッパ、アジア、アメリカなど世界6ヶ所に工場を作る予定で、2017年末までに5,000人以上の雇用を生み出す予定だとしている。計画では10年間のうちに500,000台以上を生産する予定だ。

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