アウディQ8の日中のテスト風景の撮影に成功

公開 : 2017.01.26 04:50  更新 : 2017.12.14 12:31

2018年に登場が予定されているアウディのフラッグシップSUV、Q8の日中でのテスト風景を初めてキャッチした。デトロイト・モーターショーで公開されたQ8コンセプトにほぼ近いデザインが与えられいるようだ。

カモフラージュされているにもかかわらず、クーペのようなルーフの輪郭と、LEDヘッドランプ、そしてテールランプの確認はできた。また、幅の広い8角形のシングル・フレームも見ることができた。

テストではQ7と並べて行なわれていたが、メカニカル・パッケージはそのQ7と共用となる。プロダクション・モデルは2018年のリリースを予定しており、ライバルはBMW X6レンジローバー・スポーツ・クーペなどになる。価格は£55,000(790万円)からとされる。

アウディのCEO、ルパート・シュタドラーは、Q8をA8と並ぶアウディのフラッグシップであるとし、「ウィークデイをA8とともに過ごし、週末にはQ8でプライベートな時間を費やすエグゼクティブの姿が想像できる」とコメントしている。また、「Q8はヨーロッパ、中国、アメリカ、ロシアといった主要なマーケットのみならず、全世界での販売を予定している。」と語った。

Q8は2020年までにリリースする予定の7つの新しいSUVのうちの一つである。その7台には、Q2、フェイスリフトするQ3、完全なニュー・モデルのQ1とQ4、EVモデルであるQ6が含まれる。

このアウディの新しいフラッグシップSUVには、ガソリン、ディーゼル、そしてハイブリッド・ユニットが搭載される予定。エントリー・レベルは3.0TDI、トップ・モデルにはガソリンとモーターを組み合わせたハイブリッドとなる。このハイブリッドはポルシェとのパートナーシップのもの開発されるもので、モーターのみで50kmの走行が可能だという。

ハイテク・オプション

Q8には、第4世代のA8に採用される48Vエレクトリック・システム、OLEDデジタル・ディスプレイ、そして最新の自動運転技術などが盛り込まれる。

デザインは、現行のQ7とはかなり異なるものが与えられるもので、アウディのデザイナー、マーク・リヒトによればQ7のようなアップライトなスタンスではないという。Q4やQ6と同様に4枚のドアと、リフトバック・スタイルのゲートを持つ5ドア・レイアウトで、ボディ・サイズは全長5050mm、全幅1970mmとQ7に近いものとなる。しかし全高はQ7よりも50mm低い1690mm程度となる。また、Cピラーを境に急激に落ち込むルーフ・スタイルのため、巨大なブート・スペースは確保されるという。

ライトウエイト・プラットフォーム

プラットフォームは最新のMLBエボリューションがベースで、ホイールベースは2990mm。Q7よりもスポーティな味付けのため、インゴルシュタットの関係者はトレッドがQ7よりも拡大され、フロントが1680mm、リアが1690mmになるとしている。また、ボディ重量の軽減のためにアルミニウムが多用される他、カーボンファイバーも使用されることになるという。

エンジンはV6およびV8が新しいものとして用意される。V8ユニットは、内部コードKoVoMo(ドイツ語でコンツェルン・ヴィー・オット・モトーレン)という名でポルシェと共同で開発されているもの。このV8はベントレーフォルクスワーゲンにも使用が予定されている。V型エンジンは1気筒あたり500ccのキャパシティを持ち、V6では3.0ℓ、V8では4.0ℓの排気量となる。

ハイブリッド・パワートレイン

アウディの関係者によれば、それぞれのエンジンは排気ガスを利用したターボチャージャーが組み合わせられる予定だが、48Vエレクトリック・システムと同時に電気式のターボチャージャーに変更される可能性もあるという。

ハイブリッドはガソリンとモーターの組み合わせで、従来のディーゼル・ハイブリッドに代わるものとなる。

また、ディーゼル・エンジンは、2つの3.0ℓV6がラインナップされる他、SQ7に搭載されている4.0ℓV8ディーゼル・トリプル・ターボを搭載したSQ8の登場も計画されている。

Q8のインテリア・デザインは、主にQ7をベースとしたものだが、よりドライバー志向のコンソールが与えられる。また、シートは7シーターのQ7とは異なり、Q8は5シーター・モデルのみに限定される。

Q8は第2世代のポルシェ・カイエンやフォルクスワーゲン・トゥアレグ、そしてQ7と同様にスロバキアのフォルクスワーゲン・プラディスラヴァ工場での生産が予定されている。

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