ミニ・カントリーマンに「JCW」を名乗る資格はない? クーパーSでも十分? 試乗で暴く

公開 : 2017.04.14 17:00  更新 : 2017.05.29 19:14

ミニ・カントリーマンJCWは、4WDが標準で、クーパーSを40ps上回ります。が、なにせ大きい。これが評価のアシを大きく引っ張っています。

■どんなクルマ?

JCWの名、クロスオーバーに使っていい?

チャールズとジョンのクーパー父子は、英国の自動車社会の歴史に大きな足跡を残した。F1で、モンテ・カルロ・ラリーで、そして20世紀の象徴的なクルマの製作で。コンストラクターとしても、チューナーやマニュファクチャラーとしても、偉大な功績は数多い。

そのすべては、軽量なレース・マシンの成功の上に築かれたものだ。ところが今日では、ミニマムではなくなったミニにまで、その名が用いられている。

いささか納得しかねるが、BMWはその手を止めず、1.5トンを超えるビッグなクロスオーバーにまでJCW仕様を投入してきた。

JCWが、ほかと違うところ

クラブマンJCW同様に、カントリーマンのそれもクーパーSの2.0ℓ直4をベースに、耐熱性を高めた新型ターボチャージャーと追加インタークーラーで性能向上が図られる。

エンジン・スペックは231ps/35.7kg-m、0-100km/h加速はクーパーS比0.8秒短縮の6.5秒をマーク。この加速性能には、標準装備された4WDシステムも貢献しているだろう。

当然ながら、このエンジン強化に合わせ、シャシーにも手が入れられる。

硬められたJCWスポーツ・サスペンションにはアダプティブ・ダンパーが組み合わされ、フラットなコーナリングを約束。

4ポットのブレンボ製ブレーキはフェードを減少させ、8段「ステップトロニック」ATはシフト・スピードが高められている。

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