明日から使える「2017年5月に売れた日本車」 週末AUTOCAR講座 

2017.06.10

明日から使える小ネタの宝庫「週末AUTOCAR講座」 今回は、5月に売れた日本車に注目。お題は、7カ月ぶりにトップに返り咲いたあのクルマ。台数を押し上げた要因、皆さまは分かりますか?

Q:プリウス、7カ月ぶりのトップ奪還 その要因を答えなさい

text:Naojiro Onuki(大貫直次郎)

 
2017年5月の国内新車販売台数は、前年同月比12.4%増の37万2567台と7カ月連続で前年実績を上回った。カテゴリー別では、登録車が同6.1%増の23万7512台と10カ月連続でのプラスを達成。一方で軽自動車は同25.2%増の13万5055台と2カ月連続で前年超えを記録した。

市況について業界団体の関係者は「登録車は新型車を中心に引き続き販売が好調で、首尾よく数字を伸ばした。一方で軽自動車は昨年に燃費不正問題の影響で販売が大きく落ち込んだため、その反動で2桁の伸びを示した」と解説。今後については「全体としては回復基調。登録車はセールスを上向かせる新型車が相次いで市場に投入されているので、この効果がどれくらい続くかがポイント。軽自動車は増税から2年が経過したこともあって、徐々に復調の兆しが見えつつある。市場全般としてはユーザーの消費意欲が依然として低いために楽観できない状況は続くが、ボーナス商戦や販売キャンペーンなどが奏功すれば、販売台数をさらに上乗せできるだろう」と分析した。

A:2月導入のプラグインハイブリッド仕様が、台数を押し上げた

車名別ランキングは先月から大きく変動した。首位に立ったのは1万5092台(前年同月比29.9%減)を販売したトヨタ・プリウスで、2月に全面改良したプラグインハイブリッド車が台数を押し上げる。同車がトップとなるのは2016年10月以来、7カ月ぶりだ。

続く第2位には、同14.2%増の1万3118台と堅調なセールスを記録したホンダN-BOXが位置。前月トップのトヨタC-HRは、1万2872台で第3位となった。第4位にはイースを新型に切り替えたダイハツ・ミラが、第5位には同105.9%の大幅増(1万448台)を成し遂げたダイハツ・ムーヴがランクイン。トップ10を一覧すると、登録車は前月から1車種減って4車種となり、残り6車種が軽自動車。この比率になるのは、2016年2月以来である。

2017年5月 車名別 販売台数ランキング

(日本自動車販売協会連合会/全国軽自動車協会連合会)

1位 トヨタ・プリウス 15,092台
2位 ホンダN-BOX 13,118台
3位 トヨタC-HR 12,872台
4位 ダイハツ・ミラ 10,562台
5位 ダイハツ・ムーヴ 10,448台
6位 日産デイズ 10,198台
7位 日産ノート 9,992台
8位 ダイハツタント 9,868台
9位 スズキワゴンR 8,807台
10位 ホンダ・フリード 8,626台

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