スポーツカー・ワールドカップ 第1ラウンド ー 前編

公開 : 2017.06.10 12:10  更新 : 2017.06.10 16:01

スポーツカーには、それぞれの出身国の「表情」がでるもの。どの国が、もっともAUTOCARの心を揺さぶるクルマを作るのか? ワールドカップを開催しました。

戦いの前に

最高のドライバーズ・カーを生み出すのはどの国かをハッキリさせようと、おなじみのコンテンダーと、骨のあるニューカマーによるトーナメントを開催。レフェリーを務めるのは、アンドリュー・フランケルだ。

5年前、われわれはホットハッチのワールドカップを開催した。8カ国の代表による、3ラウンドの戦いでどの国がベストなのかを競った。今回は、そのスポーツカー版だ。

とはいえ、過去にやったことをそのままリピートするのでは芸がない。そこで今回は、それぞれの歴史的背景に触れる項目をなくすとともに、参加国も倍増させた。

スポーツカーを生産する国は、ここに挙げた16か国だけではないとご指摘を受けるかもしれないし、われわれもそう考えてはいる。リヒテンシュタインで開発された、革新的な蓄電池を積むクアントeスポーツリムジンなどは、実に興味深い存在だ。

けれど今回のもっとも重要なテーマはスポーツカーのコンテストだということで、単にスポーティなクルマならいいというわけではない。ましてや、スーパーカーやハイパーカーの品評会でもない。

そのため、特殊なハイパーカーしか持たない国はエントリーから除外した。そして、比較的シンプルで軽量、そしてドライビングに熱中できるクルマを擁する国が、往々にして次のラウンドへと進むこととなった。

われわれの考えるスポーツカーとはそういうものであり、また、がんばればどうにか手に入れられるものであるべきだと考えている。

そこで、ワイルドカード的なものを除き、エントリーリストに載るクルマには£150,000(2,106万円)の価格上限を設定することにした。実際のところ、ワイルドカード勢にはそのスポーツカーの核心から甚だ逸脱しているものも多いが、われわれの基準に照らして参加国を選出すれば、この16か国が妥当なセレクトであることをご理解いただけるだろう。

まずは第1ラウンド。16カ国8試合をおこなう。そこで勝ち残った8台が準々決勝。さらに絞り込まれた4台で準決勝となる。決勝にはなにが残るのだろう? そして勝者は?

前置きはこのくらいにしておこう。いよいよ、バトル開始だ。

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