BMW X3 20d Mスポーツを国内試乗 「安定のBMW味」堅持

公開 : 2017.12.06 11:40

日本国内でもBMW X3に試乗しました。いたずらなサプライズは求めず「王道」を追いかけている、といった評価は英国編集部とおなじ。グレードはxDrive 20d Mスポーツです。

もくじ

どんなクルマ?
フル刷新も堅実 まずは20d Mスポーツから

どんな感じ?
「とにかく安定して曲がる印象」と筆者

「買い」か?
割安感と新鮮さはXC60 安定を望むなら

スペック
X3 xDrive 20d Mスポーツのスペック

どんなクルマ?

フル刷新も堅実 まずは20d Mスポーツから

X3は今をときめく高級DセグメントSUVの元祖である。メルセデスは昨年のGLCクラスでX3に正面から競合するようになったばかりで、アウディQ5ボルボXC60もやっと2代目への世代交代を果たした同じ年に、X3はすでに3代目への刷新となったわけだ。

新型X3は5シリーズとの共通点も多いという基本骨格を含めて、ほぼすべてが新しい。もちろん新旧X3をならべて比較すればそれらが別物であることは一目瞭然だが、X3そのものに格別の興味がないと、新型が新しいと気づかない向きも多いかもしれない。

X3……というか、BMWのXシリーズのデザイン手法や商品イメージは、そのくらいガッチガチに固まっている。よって、このX3はまったくの新型車だが、良くも悪くも意外性やサプライズは皆無に近い。

車体サイズの拡大も昨今のフルモデルチェンジとしては最小限、もしくは平均的なものといってよく、X3の従来からの存在感をガラッと変えるようなものではない。

ただ、そのサイズ拡大分はほぼすべて後席にあてられており、後席の拡大は顕著といっていい。身長180cm弱の男性が前後に座っても、なんとなれば後席でアシを組めるくらいになった。

欧州では直6エンジンやガソリン2WDなどのラインナップもあるが、日本仕様のエンジンは、ひとまず2.0ℓ4気筒のガソリンとディーゼルという2機種で、駆動方式は全車4WD。両エンジンにトリムグレードを3種類ずつ用意する。

ただし、年内にデリバリー開始されるのは最上級モデル(=ディーゼル+Mスポーツ)のみで、ほかは年明けの上陸予定。というわけで、今回の試乗車も、その「20dのMスポーツ」ということになった。

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