モータースポーツの聖地 「ニュル24時間耐久レース」 観客の「熱さ」にも注目

2018.5.10-13

ノルドシュライフェでおこなわれる、一年で最大のレースともいえる「24時間耐久レース」。レースはもちろんエキサイティングなものですが、観戦する者も、特別な時間を過ごしています。今回はレースではなく、あえて「観戦者側」にスポットをあてました。

モータースポーツの聖地における祭典

モータースポーツの聖地、ノルドシュライフェで今週末に24時間耐久レースが行われた。この「ニュル24耐」はもしかすると、世界で最も風変わりなレース・イベントかもしれない。

特徴は数多い。1周約25kmの世界一過酷なサーキット。200台を超える、驚くほど幅広いカテゴリからの参戦車両。恐るべき勇敢さとスキルを兼ね備えたドライバー。そして、忘れてはならないのが、毎年観戦に押しかける、数多くのファンだ。

昨年のレースでは、コナー・デ・フィリッピ、クリストファー・ミース、マルクス・ウィンケルホック、ケルビン・バン・デル・リンデ操る、ランド・モータースポーツ・チームのアウディR8 LMSが勝利を収めた。

メルセデス-AMG GTやBMW M6、ポルシェ911をはじめとして、フォルクスワーゲン・ゴルフルノー・クリオ、ポルシェケイマンなど109台が完走を果たした。

「N24(ニュル24耐)」に行けば、レース観戦のための広大なキャンピング・エリアがあり、ハードコアな祭りの雰囲気がレースの期間中続くことを身をもって知るだろう。最もひとが集まるのは、カルーセルやブリュンヒェン、メッツゲスフェルト、アーデナウといった、ノルドシュライフェで最も観戦しやすいエリアの周辺だ。

毎年この時期になると、ファンが早くから詰めかけ、木や鉄、足場、しまいにはトラクターなどを使って複数階建ての建物を建てる。そしてひたすら飲み、騒ぎ、たった数メートル先の白熱したレースを観戦するのだ。

N24に出場しているドライバーたちは、一晩に渡る過酷なレース中にヘルメットの中に入ってくる、キャンプファイヤーやバーベーキューの匂いの話をすることも多い。彼らが語っているのがまさにそういったファンたちだ。

今年のレースはさておき、われわれが思いつきで敢行した、ブリュンヒェンとプランツガルテンのキャンピング・エリアを巡るツアーの模様を振り返ろう。写真を見れば、N24の熱狂的なファンの雰囲気が伝わってくるはずだ。写真は昨年のレースで、朝9時頃に撮ったものだ。レース開始から18時間が経過し、一晩中モータースポーツの熱におかされたまま朝を迎えたファンの様子がありありとわかる。

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