[ABARTH 70周年]嶋田智之が、いま見つめるABARTH 595

はじめての○○購入ガイド 後編

2018.04.08

100字サマリー

初めてクルマを手に入れたときの期待や興奮、おぼえていますか?車歴を重ねるうちに薄れてしまうワクワクやドキドキを取り戻すためにも、夢のクルマの世界へ思い切って飛び込もうという勇気あるあなたへ、微力ながら手助けになればうれしいです。

はじめてのイタリアン・スーパーカー

これほど刺激的で興奮する初体験への誘いがあるだろうか、アイドルを我がものにするような妄想が現実になるとしたなら。発売以来、その入り口であり続けたクルマといえば、1999年登場のフェラーリ360だろう。ただ、ハイパフォーマンスカーの相場は高値安定からの上昇傾向にある。2013年頃なら、走行距離の多い物件なら5万ポンド(750万円)ほどで手に入ったが、現在は6桁を覚悟しなければならない。

逆の見方をすれば、今その金額を払っても、将来的に損をすることはないだろうと言える。もちろんそれには、走行距離とメンテナンスに気を配るという条件付きだが。V8フェラーリを所有するには、それなりの出費も付いて回り、年に300〜500ポンド(4.5〜7.5万円)ほどを、ベルト類の交換に要する。しかし、値落ちの心配がないということを考えれば、手に入れた時点で勝ち組に仲間入りしたようなものだ。

問題点はそう多くない。アルミのボディワークは、腐食することはあるがスチールのサビほどではなく、修復と再塗装で解決できる。サスペンションの突き上げは、疲弊したボールジョイントが主な原因で、それは1000ポンド(15万円)ほどで交換可能だ。360のオーナーたちによれば、整備費用は年間2000〜3000ポンド(30〜45万円)といったところだという。おすすめはMTで、セミATは今となってみると不足を感じる。程度の良い個体を手に入れたいなら、7万ポンド(1050万円)は用意しなければならない。

348やモンディアルなら5万ポンド以下で探せるが、最初の一台としては理想的とはいえない。それならいっそ、360と同じような金額を投じてランボルギーニ・ガヤルドを手に入れるほうが安牌だ。フェラーリよりモダンなテイストと、V10特有の楽しみを味わえる。

 
最新海外ニュース