納屋で発見 1938年型ロールス・ロイス レストアは困難予想

公開 : 2019.05.06 10:50

1938年に生産され、コーチビルダーのHRオーウェンの手によってクーペに仕立てられたロールス・ロイスが発見されました。ボディなどの損傷は少ないように見えますが、木製のフレームは虫による食害を受けており、今後のレストアは難しいものになりそうです。

もくじ

謎の多い歴史
木製フレームをレストアへ

謎の多い歴史

このロールス・ロイスの写真をぱっと見る限りでは、このレストアはすんなりと行きそうに見えるかもしれない。しかし、実際にはそうはいかないようだ。1930年代には、工場で生産されたシャシーがそのままディーラーやコーチビルダーの元に移されることは珍しくなかった。

そしてこのシャシーナンバー25/30の個体は1938年1月にロールス・ロイスから出荷され、HRオーウェンに入庫した。オーウェンはこれを2ドアの固定ルーフ・クーペに仕立て、チェルシーのJガーニー・ナッティングの元に納車した。

1938年5月には、このクルマはウォースターシャーのハーバート・スミス卿に売却されたのち、さらに5カ月でサウスポートのAハーレーの手に移った。ハーレーは戦時中もこのクルマを所有し続け、1945年にはルフォードのクリフォード・マートランドが引き継いている。そしてその10カ月後、バーミンガムのJWジャーリーへと渡ったようだ。

だが、その後の歴史は謎に包まれている。1976年のプエルトリコの納税証明書が見つかっているが、いつそちらに渡り、またいつ戻ってきたのかは不明だ。