シトロエンC1コネクション

公開 : 2013.05.25 13:08  更新 : 2021.03.05 21:44

■どんなクルマ?

シトロエンがFacebookで、C1の特別仕様を募集した。それには24,000もの反応があり、最終的にできたモデルがこのコネクションだ。

てんとう虫と正反対のカラーリングは、ブラックのボディにレッドのドア・ハンドルとアウター・ミラーが施される。更に多くのFacebookユーザーが求めた14インチ・ホイールも装備される。

インテリアもてんとう虫がテーマで、タコ・メーターかを始めとして、赤いアクセントが多く使われる。

装備は、VTRをベースに、エアコン、フロント電動ウインドー、リモート・センター・ロックなどが装備される。

■どんな感じ?

但し、Facebookユーザーはそのドライビングについては言及しなかったようで、ベーシックなC1に搭載される1.0ℓ3気筒の67bhpのエンジンが積まれる。そのエンジンは、気持ち良いサウンドをたて、街中では充分なパフォーマンスを発揮する。しかし、一旦街中を離れ郊外にでると、さすがに息を切らしてしまう。また、そのサウンドも雑音に変わりキャビンに侵入してくる。

乗り心地は不快とまではいかないが、若干固めで、柔軟性に欠けるものだ。また、ステアリングも少しばかりホイールからのコネクションを伝えないものだ。それでも、勇気を持って挑むコーナリングには、ある程度の接地を伝えようとする努力は認められるのだが。

インテリアは、少しばかり派手なもので、繊細さが不足しているような気がする。しかし、そこにはフォルクスワーゲンUp!のようなクオリティも室内の広さもないが、フローティング・スピードメーターを始めとする視認性の良さは際立っていた。

■「買い」か?

C1コネクションは単体として考えられば良いクルマかもしれない。しかし、フィアット・パンダ、フォルクスワーゲンUp!、ヒュンダイi10に比べれば魅力に欠ける。

パンダのツインエアー・エンジンはC1よりも優れているし、Up!のエンジンは遥かに静かだ。しかも、パンダとUp!は更に広い室内を持つ。Up!とi10はそのダイナミクスでリードしているのだ。

(マーク・ティショー)

シトロエンC1コネクション

価格 £10,170(156万円)
最高速度 158km/h
0-100km/h加速 12.3秒
燃費 34.7km/ℓ
CO2排出量 99g/km
乾燥重量 805kg
エンジン 直列3気筒998cc
最高出力 67bhp/6000rpm
最大トルク 9.5kg-m/3600rpm
ギアボックス 5速マニュアル

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