フェラーリ初ハイブリッド「SF90」 最高技術責任者Q&A 4WS未採用のワケ

公開 : 2019.06.06 11:55  更新 : 2019.06.06 14:53

先日発表されたフェラーリのハイブリッド・ハイパーカー「SF90ストラダーレ」について、気になることを同社技術部門のトップに英国版AUTOCARの記者が訊いてみました。

レース技術の採用 4WS未採用のワケ

――SF90ストラダーレはフェラーリのラインナップでどのような位置づけになるのでしょうか? また、そのテクノロジーは次のモデルにどのように影響をおよぼすのでしょうか?

「われわれは、SF90ストラダーレのことを ‘レンジ・スーパーカー’ と表現しています。つまり、ラインナップの最高性能モデルということです」

「このアーキテクチャから、さらに下位の派生モデルを作り出していくことになるでしょう。そう、他のハイブリッド・モデルが誕生するということです」

「しかし、そのキャラクターやパワートレインのレイアウトは、SF90ストラダーレとはまったく違うものになるでしょう」

――SF90ストラダーレという車名は、フェラーリの2019年シーズン用F1マシンから付けられました。実際のところ、エンジニアリング上のノウハウは、どれくらいレース活動から受け継がれているのでしょうか?

「F1マシンから特定のパーツが使われているわけではありません。ロードカーにそのまま転用することは技術的に不可能ですから」

「しかし、レースから学んだ多くの技術的知見が注ぎ込まれています。例えば、ブレーキ・バイ・ワイヤです。それからMGUKシステム。これは走行中に電気によるブーストと回生が可能です」

――このクルマには多数のコントロールおよびドライブ・システムが搭載されています。しかし、四輪操舵は採用されませんでした。なぜですか?

「検討はしました。しかし、必要ないと判断したのです。われわれは既にF8トリブートと同じ短いホイールベースを採用し、オーバーハングも短く切り詰めました」

「それによって、操縦性の優れたクルマになっています。さらに四輪操舵を搭載しても大きな利点とはならず、重量が増えるだけです」