アルファ・ロメオ・トナーレ フィアット・チェントヴェンティ 次代を担うコンセプトモデル 中編

2019.09.16

サマリー

フィアットとアルファから登場した2台のコンセプトモデルに注目してみました。チェントヴェンティの名を与えられた時期パンダのスタディモデルと、トナーレという名のスタイリッシュなコンパクトSUVです。今回ご紹介するのはフィアット・チェントヴェンティです。

もくじ

新たな展開
機は熟した EVパンダは2023年
フィアット・チェントヴェンティ

新たな展開

だが、フランソワのアイデアはマルキオンネの後を継いでFCAのCEOに就任したマイケル・マンリーの関心を得たことで、ふたたび動き出している。マンリーは「コンセプトモデルを見せて欲しい」と言ったのだ。

フランソワに彼のコンセプトがどれほど実現可能性のあるものなのかを質問すれば、彼は「いまのところはまだ分かりません。ルックスは次世代のパンダとしてもまったく問題ないと思います。確かにこのスタイリングをわれわれは大変気に入っていますが、これは偶然の産物というべきものです。それよりも問題はコンセプトそのものにあります。現在フィアットではモデルラインナップの見直しを行っているところであり、このモデルが実際に発売されるかどうかは直ぐに答えが出るでしょう。この3カ月は非常に忙しい時間でした」と答えるに違いない。

こうした問題の一部は、シティカーのセグメントを独占するフィアット(500とパンダによって、欧州市場で販売されるシティカーの3台に1台がフィアット製モデルとなっている)のアドバンテージが、プレミアムな500と、より実用的なパンダというふたつのまったく異なるモデルによるものだという事実にも関連している。

さらに、この計画にはふたたび500を中核としたモデルラインナップの構築も含まれており、そのなかにはSUVの500Xと500Lのモデルチェンジも含まれているが、おそらくMPVが登場することはないだろう。

機は熟した EVパンダは2023年

より実用的なファミリーカーとして登場するモデルには、新型パンダとエステートの500ジャルディニエラにインスパイアされたモデル、さらにはSUVとしての登場が予想されるティーポの後継といったものも含まれており、デザインにはチェントヴェンティの影響を見て取ることができるに違いない。

こうした一連のモデルは「クールで手ごろ、スタイリッシュでありながらも優れた使い勝手を備える」ことになると、フランソワは言う。

「決して多くの最新技術が使われているわけではありませんが、重要なのは手ごろな価格と広々としたキャビン、素晴らしいデザイン、そして主要装備と安全性です」

だが、市場の変化だけが新型パンダの登場次期を決めることにはならない。フィアットはより厳しさを増すEU燃費規制への対応も進める必要があるからだ。

フランソワは、「すでに機は熟しています。チェントヴェンティの市販化はフィアットに新たな時代の到来を告げるものになる必要があります。1957年の500や1980年のパンダのように時代が求めるクルマです。これは決して個人的なエゴなどではなく、野心と言っても良いものです」

「社会に求められるクルマとして、手ごろなEVのシティカーを生み出したいと考えていますが、いまのところ手ごろなEVというものは相反する考え方なのです」

では、EVのパンダは登場するのだろうか?

「答えはイエスです。2025年までに、おそらくは2023年ころでしょう」

 

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