【正式決定】アストン マーティン 新CEOにトビアス・ムアース メルセデスAMGから迎える アンディ・パーマー退任

公開 : 2020.05.27 18:18

アストン マーティンが、新しいCEOとしてトビアス・ムアースを迎えると正式に発表しました。メルセデスAMGの販売を大幅に増加させるなど、豊富な経験と実績を持つ、新しいリーダーシップに期待が高まっています。

アストン マーティンにとって、最適なリーダー

text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)

アストン マーティンは、メルセデスAMGの最高経営責任者であるトビアス・ムアースを、CEOとして迎えることを明らかにした。

2014年の就任以来、社長兼グループ最高経営責任者(CEO)を務めてきた、アンディ・パーマー(56歳)の退任もあわせて発表している。

アストン マーティンDBX
アストン マーティンDBX

ムアース(54歳)は、8月1日付けで最高経営責任者(CEO)に着任し、執行取締役を兼任する。

ムアース就任までの期間、同社の副社長兼最高製造業務責任者を務めているキース・スタントンが暫定最高執行責任者として、取締役会会長のローレンス・ストロールをサポートする。

メルセデス・ベンツのブラジル部門の代表を務めるフィリップ・シーマーが、メルセデスAMGの新しい責任者に就任する。

億万長者のローレンス・ストロールが、アストン マーティンへの大規模な投資を主導し、会長に就任した直後に、同社は大きな損失を出し、株価も急落している。

「取締役会は、新しいリーダーシップによって、弊社の計画を推進すべき時が来たと判断しました」と、ストロールは述べている。

また、ムアースについて「アストンマーティン・ラゴンダのリーダーとして適任であり、アストンマーティンの事業戦略を実行することによって、彼の能力を最大限に引き出すことができると確信しています」と述べている。

正式な発表を受け、アストン マーティン・ラゴンダの株価は、約30%上昇している。

新CEOトビアス・ムアース

ムアースは、ダイムラーAGで25年以上にわたり上級管理職を務め、現在、ダイムラーAG取締役会会長、メルセデスAMG GmbHの最高経営責任者、最高技術責任者を兼任している。

競争の激しい自動車業界において、事業の変革を成功させた手腕が高く評価されている。

新CEOトビアス・ムアース
新CEOトビアス・ムアース

トビアスのリーダーシップのもと、メルセデスAMGは製品ポートフォリオを2倍以上に拡充し、AMG車両の販売台数を4倍にした。

ストロールは、ムアースのメルセデスAMGでの経験は、アストン マーティンを復活させるために極めて重要であると述べている。

ストロールは、ムアースについて「非常に才能のある自動車業界のプロフェッショナルであり、ダイムラーAGにおける長年の豊富な実績を備えたビジネスリーダーでもあります」

「アストンマーティンとダイムラーAGは、長期にわたって成功を収めている技術的および商業的なパートナーであり、私たちは、今後もこの関係を継続することを希望しています」と、述べている。

ムアースは「会社が成長を遂げているこの時期に、アストン マーティン・ラゴンダの一員に加わることを大変楽しみにしています」

ローレンスが率いるコンソーシアムによる巨額の投資が実施されたことで「ビジネスの強みを活かし、計画どおりに製品ラインナップを拡大し、ブランド・バリューを高める貴重な機会が創出されたと確信しています」と語っている。

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