【まだ出口は見えず?】アストン マーティンの苦境は続く 注視が必要

2020.03.30

サマリー

2018年10月に華々しく株式上場を行ったアストン マーティン・ラゴンダPLCですが、その後は苦境に見舞われています。今年1月には億万長者のローレンス・ストロールによる救済策が発表されましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり試練の時は続くようです。

もくじ

わずか数時間で
驚きの事実
デザイン変更が原因?
救世主登場
ふたたび試練が

わずか数時間で

text:Hilton Holloway(ヒルトン・ホロウェイ)

「政治の世界で1週間は長すぎる」というのは使い古された決まり文句だ。

だが、最近アストン マーティンは、株式市場ではわずか数時間で企業の命運が左右されることもあるということは証明している。

アストン マーティン・ラゴンダPLCは2018年10月に株式上場を果たしている。
アストン マーティン・ラゴンダPLCは2018年10月に株式上場を果たしている。

皮肉にも、今年1月23日にはDBXのポテンシャルを評価したシティグループのアナリストが、アストンを「ハイリスク・ハイリターン」銘柄だとして将来の目標株価を6ポンド(800円)に設定していたのだ。

アストン マーティン・ラゴンダPLCが2018年10月に株式上場を行って以来、その株価は売出価格である19ポンドから下がり続け、2018年12月14日には11.56ポンドにまで下落している。

確かにアナリストの多くが上場価格そのものが過大に評価されていたと感じていたものの、2カ月も掛からずにアストンの株価はその価値を約40%も失ったことになる。

状況がやや好転する兆しを見せたこともあったが、2019年1月18日を境にふたたびアストンは苦境に見舞われている。

2018年のアストンは概ね好調だったと言われていたことを考えれば、こうした状況はやや驚きと言えるものだった。

2018年にはV12モデルが1785台、V8モデルが4471台の販売を記録した一方、米国販売は38%増加し、アストンの売上も25%アップの11億ポンドに達していたのだ。

「スペシャル」モデルを除いた平均的な販売価格は14万1000ポンドにも達していたが、それでもアストンの投資計画に対しては、十分ではなかったのかも知れない。

 
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