【ジーリーの最新EV】Lynk & Co「ゼロ・コンセプト」 航続距離700km以上 北京モーターショー2020

公開 : 2020.09.26 15:30

ジーリーグループのLynk & Coは、北京モーターショー2020でEV「ゼロ・コンセプト」を発表しました。最新プラットフォームにより航続距離は700km以上と予想され、2021年に生産開始予定です。

出荷後も「進化」を続けるクルマ

translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

ジーリーホールディングス傘下のLynk & Co(リンク・アンド・コー)は、中国で開催されている北京モーターショーで、「ゼロ・コンセプト」を発表した。

ゼロ・コンセプトは、ジーリーホールディングスの最新プラットフォームSEA(Sustainable Experience Architecture)を採用する高級EVであり、同グループが今後展開する新型車の基礎となるモデルだ。

Lynk & Coゼロ・コンセプト
Lynk & Coゼロ・コンセプト    Lynk & Co

このSEAプラットフォームは、世界初のオープンソース・アーキテクチャーとして、他の自動車メーカーへのOEM供給を目指している。

ゼロ・コンセプトは全長5m以上、ホイールベース3m以上のロングボディで、前後重量比50:50のバランスを実現。前後のオーバーハングが短く、車内空間を最大限に活用している点が特徴だ。

合計400kWの電気モーターを搭載するAWDシステムにより、0-100km/h加速を4秒以下で達成できる。市販モデルの航続距離はNEDCサイクルで700km以上と予想されている。

Lynk & Coによると、世界最高レベルのシャシーチューニングと低重心化、ワイドボディの採用などにより、ドライバーに究極のダイナミクスを提供するという。

自動運転機能として、同社のコパイロットADASシステムを採用。モービルアイ社のスーパービジョン技術と最新のシステムオンチップ「EyeQ5」を活用し、最高レベルの安全性と高い自動運転機能を実現した。

その他、ゼロ・コンセプトには「クルマは工場を出た後も進化し続ける」という開発思想
のもと、Lynk & Coの最新技術が盛り込まれている。

例えば、快適な乗り心地を実現するため、150mm~220mmの車高調整が可能なエアサスペンションとCDC(Continuous Damping Controlled)電磁式ショックアブソーバーを採用している。

このシステムは、さまざまな路面状況に合わせてサスペンションを調整できるだけでなく、ドライバーからのフィードバックを受けて開発チームが改良を行えるよう無線(OTA)アップデートに対応しており、ニーズに合わせた最適なシステムを提供するという。

また、ヤマハの高級スピーカー、カスタマイズ可能なアンビエントライト、車載カメラなど、ドライビング体験を向上させるさまざまな機能を搭載している。

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