【これもアリ】メルセデス・ベンツGLB、ワゴン車の代わりになるのか? 人気コンパクトSUVのパッケージに注目

公開 : 2020.12.01 06:50  更新 : 2021.12.04 02:16

メルセデス・ベンツのコンパクトSUV「GLB」の意外な資質。それは、近ごろ選択肢が少ない、ステーションワゴンの代替という発想。そこで、ボディサイズ/使い勝手/荷室について、チェックしてみました。

3列7人乗りのコンパクト・クラス

text&photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)
photo: Keisuke Maeda(前田恵介)

メルセデス・ベンツGLBが人気を集めている。コンパクトSUVながら3列シート7人乗りという、これまでにない使えるパッケージが支持されている。

2020年第3四半期(7~9月)のモデル別販売台数では、強豪ひしめく中いきなり13位にランクインし、SUVとして2位を記録。

メルセデス・ベンツGLB(日本仕様)の上位グレード、GLB 250 4マティック・スポーツ
メルセデス・ベンツGLB(日本仕様)の上位グレード、GLB 250 4マティック・スポーツ    前田恵介

メルセデス・ベンツ・ファミリーの中でもAクラスCクラスに続く3番手の販売台数を記録して、好調な滑り出しを見せている。

このGLBはSUVというお定まりの視点のほか、コンパクトなワゴン・ボディという解釈もできる。

中型以上のSUVモデルに見られる背の高さによる威圧感はなく、どこでも自然に溶け込める控えめなスタイリングは、ステーションワゴンとしても使えよう。

メルセデス・ベンツは伝統のEクラスとCクラスでワゴン・ボディを用意してきた。

その後、CLSとCLAにシューティングブレークを追加し、盤石のラインナップを形成しているが、コンパクト・レンジはCLAだけで手薄といえた。

全長4650mm級が理想

クルマを選ぶ時には大きさやパフォーマンス、そして価格が重要なキーになる。

筆者もメルセデス・ベンツS124の300TEに長年乗っていたが、乗り換えに際して最も重要視したのはサイズだった。

GLBは脱着式トノーカバーも装備。3列目使用時には、フロア下に収納できる(写真あり)。
GLBは脱着式トノーカバーも装備。3列目使用時には、フロア下に収納できる(写真あり)。    上野和秀

ゆったりとした乗り味を忘れられずにEクラスをまず検討したのだが、買い替えの2014年時点で現行モデルだったS212は、S124よりふたまわりも大きくなっていた。その全長は4910mmに達し、さすがに論外だった。

そこで、ガレージのスペースと取り回しの良さから300TE以下のサイズで探したところ、浮上したのが当時のCクラス(S204)ステーションワゴン。

全長は4610mmと300TEより155mm短い。車幅も30mmだけワイドな1770mm。小ぶりなことから決めた経緯がある。

GLB ボディサイズは?

ジャーナリストとしての視点とは別に、個人的にいずれ乗り換える日に向けて、日ごろからニューモデルが出るといろいろとチェックしてきた。

近年ではCLAシューティングブレークがモデルチェンジされ、完成度を高めたことから候補として浮上。

GLBは現実的には、5人乗りがスタンダード。2列目の広さはご覧のとおり。レッグスペースは上位クラスを上回る。
GLBは現実的には、5人乗りがスタンダード。2列目の広さはご覧のとおり。レッグスペースは上位クラスを上回る。    前田恵介

しかし、全長は現行Cクラスと大差ない4690mmまで大きくなり、低いルーフと大きく寝たリアウインドウにより、収容力と実用性で選ぶと選外に。

こうした中で登場したGLBは、ステーションワゴンとして見ると扱い易いちょうど良い大きさだったのである。現行のメルセデス・ベンツになかった大きさがポイントといえる。

GLBの全長は、4634mmと短く、S204に比べ24mm長いだけ。細い道でも取り回し易い。

全幅は1834mmと広いが、現在の標準的なサイズだけに致し方ないといえる。全高は、見た目より高く1706mmもあるので、機械式駐車場を使っている方にはアウトになろう。

3列シート7人乗りを前面にアピールしているが、普通に使う分には2列シート5人乗りがスタンダードであることはメーカーも認めている。

2列目シートは、ステーションワゴンとしての快適性はクリアしており、レッグスペースはCクラスより広いほどだ。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 前田惠介

    Keisuke Maeda

    1962年生まれ。はじめて買ったクルマは、ジムニーSJ30F。自動車メーカーのカタログを撮影する会社に5年間勤務。スタジオ撮影のノウハウを会得後独立。自動車関連の撮影のほか、現在、湘南で地元密着型の写真館を営業中。今の愛車はスズキ・ジムニー(JB23)

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