【4モーターで1927ps】ピニンファリーナ・バティスタ 助手席試乗 0-300km/h加速12.0秒

公開 : 2021.02.06 10:25

純EVのハイパーカーとして、完成間近のピニンファリーナ・バティスタ。英国価格170万ポンド(2億8700万円)、最高出力1927psの助手席へ英国編集部が試乗しました。

もくじ

最大トルク234.0kg-m 車重約2200kg
電気モーターが発する新しい聴覚的な魅力
フォーミュラEのマシンを彷彿とさせる
加減速以上に驚嘆する俊敏性

最大トルク234.0kg-m 車重約2200kg

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
新しい純EVのハイパーカー、ピニンファリーナ・バティスタは、開発最終テストの真っ最中。2021年後半には、大切な顧客のもとへデリバリーが開始される。

AUTOCARでは、幸運にも1927psを生み出す試作車の助手席へ同乗が許された。この四輪駆動の2シーター・マシンのスペックは、にわかに信じがたいものがある。最高出力はもちろんだが、最大トルクは234.0kg-mに達し、車重は約2200kgあるという。

ピニンファリーナ・バティスタ・プロトタイプ
ピニンファリーナ・バティスタ・プロトタイプ

0-100km/h加速は2.0秒以下。0-200km/h加速でも6.0秒以下。300km/hにはスタートから12.0秒以内に到達し、そのまま約350km/hの最高速度へ加速し続ける。

このスペックシート上の数字を、実際に体験したらどんなものなのだろう。それを確かめるため、筆者はイタリアにあるナルド・テクニカルセンターへ招待された。もとF1パイロットで、ピニンファリーナのテストドライバーを務める、ニック・ハイドフェルドともに。

今回の試乗は助手席に限られたが、少なくとも170万ポンド(2億8700万円)相当のハイパーカーに間違いないことは明らかだった。純EVとして、まだライバルは数少ない。例を挙げるなら、ロータス・エヴァイヤやリマックCツーくらいだろう。

実は、リマックCツーはバティスタのベース車両でもある。しかし、イタリア・トリノにあるアウトモビリ・ピニンファリーナ社で生産される。

電気モーターが発する新しい聴覚的な魅力

助手席に座り、ナルドのピットを出発する。その聴覚的なドラマ性の欠如に、強く驚かされた。非常に静かなことは、純EVでは珍しくない。でも、これだけ挑戦的なスタイリングのクルマでは、奇妙に思えて仕方ない。

しかし加速し始めると、4基の電気モーターが発する高音域の唸りが響いてくる。新しい聴覚的な魅力といっていいだろう。

ピニンファリーナ・バティスタ・プロトタイプに座る筆者と運転席のニック・ハイドフェルド
ピニンファリーナ・バティスタ・プロトタイプに座る筆者と運転席のニック・ハイドフェルド

アウトモビリ・ピニンファリーナ社は、サウンドジェネレーターの開発にも取り組んでいる。さらに魅力的なサウンドトラックを与えるため。

助手席試乗だから、バティスタを運転したらどんな体験なのか、詳しくお伝えすることはできない。それでも、電動ハイパーカーのパイオニアと呼ぶにふわさしいことは、充分に理解できた。

4基のモーターは、前後左右、個別にタイヤを駆動する。前後それぞれ、左右のタイヤ間で駆動力を調整する先進的なトルクベクタリング機能が搭載される予定というが、試乗したプロトタイプにはまだ実装されていなかった。

トルクベクタリング機能がなくても、コーナーからの脱出力は凄まじい。バティスタを運転するハイドフェルドがアクセルを踏む。その瞬間、パワーが即時的にタイヤへ伝わる。

最高速度を高める目的で、高性能な純EVには2段のトランスミッションが積まれることが多い。だがアウトモビリ・ピニンファリーナ社は、滑らかさを優先しシングルスピードのユニットを選んだ。

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