【合弁は撤回】ボルボとジーリー、技術的な提携強化で合意 エンジン部門統合

公開 : 2021.02.25 18:45

ボルボとジーリーは提携強化で合意し、完全な合弁は見送りとなりました。技術開発において協力を深めます。

独立は維持しつつ共同開発を拡大

text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

ボルボとジーリー(吉利汽車)は提携関係を拡大し、技術の共同開発を増やすことで合意したが、完全な合併計画はないとしている。

両社はともにジーリー・ホールディング・グループが所有しており、すでにさまざまな分野で協力している。昨年には完全合併を進める計画を発表したが、現在、事業を分離させながら協力関係を強化することで、より多くの利益を得ることができると述べている。

ジーリーのショールーム
ジーリーのショールーム

2010年にジーリー・ホールディングに買収されたボルボとジーリー・オートは、すでにCMA、SPA2、SEAなど多くのプラットフォームを共有しており、現在は内燃機関部門を独立した事業に統合しようとしている。また、サブブランドのLynk&Coとポールスターの創設においても協力してきた。

今回、4つのブランドすべての製品ポートフォリオの拡大を可能にするEVプラットフォームの開発が決定されている。今後10年以内に導入が予定されている高度な自動運転車向けに、次世代プラットフォームの開発についても合意している。

コネクティビティ技術とソフトウェアの共同開発にも協力するほか、コスト削減のため共同購買を増やしていく。また、今回の合意により、ボルボのサービス・ネットワークを利用したLynk&Coのグローバル展開の継続が可能になる。

ボルボのホーカン・サムエルソンCEOは、完全な合併ではなく、協力関係を強化するという決定について、「強力なコンビネーションを実現し、両社をより強固なものにするための最善の方法」であると述べた。

「ボルボとジーリーは世界で最も急成長している自動車会社の1つであり、勢いを失うことなく成長を続ける能力を維持することが重要です」

「これは、会社、従業員、顧客、投資家にとって最高の組み合わせであり、最善の方法です。あらゆるメリットをもたらしますが、それに伴うデメリットは一切ありません」

サムエルソンは共同購買により車両価格を改善できるようになるほか、技術の共同開発において大きなメリットがあると語った。

「これまでは、多くのハードウェアモジュールを共同で開発してきましたが、今後は共通のソフトウェアスタックを持つことが重要になってきます。自動運転などのソフトウェアと技術は、共同で取り組むことが非常に重要になるでしょう」

ジーリーの安聡慧社長は、次のように述べている。

「世界の自動車産業は大きな変化を遂げています。今回の協力関係の深化は、重要な戦略的考慮事項と長期的な思考を共同で発展させた結果です。ボルボとの緊密な関係を確立することで、吉利の世界展開を加速させることができます」

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