【じっくり見る】アウディeトロンGT 内装も新時代へ EVで選ぶ、ジャーマン4ドア・クーペ

公開 : 2021.04.08 06:25  更新 : 2021.11.11 13:20

アウディの新型4ドア・クーペをじっくり撮影。「eトロンGT」は、新時代のEVグランツーリスモ。内装はレザーフリー仕様も設定されます。

電動の新型グランツーリスモ

photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)

アウディ日本法人が、新型EVクーペを4月6日に初披露。

5月末まで、東京都・青山のブランド発信拠点に展示するというので、実車を撮影してきた。

アウディeトロン GTは、5月末までアウディ・ハウス・オブ・プログレス東京(東京都・南青山)に展示される。
アウディeトロン GTは、5月末までアウディ・ハウス・オブ・プログレス東京(東京都・南青山)に展示される。    上野和秀

青の車両が「アウディeトロンGT」、赤の車両が高出力モデルの「アウディRS eトロンGT」だ。

オンラインで開催されたジャパン・プレミアに登壇したフィリップ・ノアック代表取締役社長は、「最新のテクノロジーとクリエイティビティが融合すると、マジックがおこる。このクルマは、アウディのDNAが宿るプレミアムモビリティの未来です」と興奮気味に紹介。

グラマラスなルックスの2台を「高性能な電動グランツーリスモ」と説明する。

レースの知見 電動クワトロに

「グランツーリスモとは、ダイナミックなハンドリングを備えた長距離ツアラーのことです。つまり、このクルマはわたし達にとって、すべてを兼ね備えた究極のクルマなのです」

「例えば、高速走行のための溢れ出るパワー。長距離を快適に移動するための優れた乗り心地と快適なキャビン。険しく曲がりくねった峠道をなんなく攻略する卓越したハンドリング。そして悪天候や悪路に負けない安定性」

アウディRS eトロンGTと、アウディ ジャパンのフィリップ・ノアック代表取締役社長。
アウディRS eトロンGTと、アウディ ジャパンのフィリップ・ノアック代表取締役社長。    上野和秀

「eトロンGTは、650psに迫る馬力を生む2基の電動モーターを搭載しています(RS eトロンGT)。そして、アウディの40年以上の経験が詰め込まれたエレクトリック・クワトロを備えています」

「ご存知のとおり、アウディはフォーミュラeや、長距離レースのル・マン24時間レースで輝かしい成績を残りしており、その知見がまさにこのクルマの卓越したバランスの取れたパフォーマンスで実を結んでいます」

レザーの時代は終わる?

そして、インテリアについてもニュースが。

「アウディは、今後もよりサステナブルな未来のモビリティに強くコミットしてまいります。このサステナビリティへの情熱に突き動かされ、わたし達のデザイナーとエンジニアは、新しい時代のプレミアムなインテリアを造り上げました」

アウディeトロン GTの前席内装。日本仕様にもレザーフリーパッケージが設定される。
アウディeトロン GTの前席内装。日本仕様にもレザーフリーパッケージが設定される。    上野和秀

「今回はレザーフリーパッケージを採用(日本仕様にも設定)し、リサイクル素材を使用しています。例えば、フロアマットには再生ペットボトルを、シートには漁網を採用しています」

「このようにアウディがこれまで積み上げてきたすべての経験が、このeトロンGTというグランツーリスモに息づいています」

アウディにふさわしいハイエンドな未来のモビリティを形にしたeトロンGT。

日本発売は2021年の秋を予定。日本仕様の詳しいスペックは今後発表されるが、この国の計測方法(WLTC)でも、500km以上の航続距離を実現するという。

eトロンGT:1399万円
RS eトロンGT:1799万円

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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