761馬力に大幅強化? アウディの最上位EV、改良へ 内外装も一新

公開 : 2023.12.06 06:05

・アウディeトロンGTの改良型プロトタイプがドイツで発見された。
・空力性能を高めたエクステリア。バンパーやディフューザーを変更。
・最高出力761psのタイカンのパワートレイン導入も?

eトロンGTがフェイスリフト

ドイツの自動車メーカーであるアウディは、EVのeトロンGTの改良型を2024年に投入する。内外装に手が加えられるほか、パワートレインも強化される見込みだ。

今回、改良型のeトロンGTのプロトタイプがドイツで目撃された。デザインを隠すカモフラージュは少なく、開発の最終段階に入っていると予想される。外観的には、来年発売予定の新型SUV、Q6 eトロンとの共通点も見られる。

ドイツで目撃されたアウディeトロンGTのプロトタイプ
ドイツで目撃されたアウディeトロンGTのプロトタイプ    AUTOCAR

また、フォルクスワーゲン・グループ内の兄弟車であるポルシェタイカンに倣い、空力性能に優れたフロントおよびリアバンパー、フロントグリル、新デザインのアルミホイールが採用される。

フェイスリフトとしては珍しく、前後のライトデザインは変わらないようだ。リアエンドを見ると、ディフューザーの存在感がより際立っており、大型のサイドブレードでバンパー付近の空気を整えている様子が窺える。

このプロトタイプはレッドのブレーキキャリパーとフロントの冷却開口部を備えていることから、高性能モデルのRS eトロンGTではないかと考えられる。

現行型のRS eトロンGTは最高出力646psを発生し、0-100km/h加速は3.3秒とされているが、今回の改良ではポルシェ・タイカン・ターボSと同じ最高出力761psのパワートレインが搭載される可能性がある。

現時点では、93kWhバッテリーの改良を示唆する情報はほとんどないが、最長480kmの航続距離をさらに改善するために効率性に関するアップデートが施される可能性が高い。

プロトタイプでは確認できなかったが、インテリアも一新されると見られている。新型Q6 eトロンのように、デジタル機能と使いやすさに焦点を当てた「人間中心」のMMIインフォテインメント・システムが導入されるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    英国編集部。英グラスゴー大学を卒業後、モータージャーナリストを志しロンドンに移住。2022年からAUTOCARでニュース記事を担当する傍ら、SEO対策やSNSなど幅広い経験を積んでいる。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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