【最後の限定車】ルノー・カングー・リミテッド・ディーゼルMTに試乗 驚く完成度

公開 : 2021.07.05 12:15  更新 : 2021.07.05 15:24

ルノー・カングー2の日本向け最終車「リミテッド・ディーゼルMT」の試乗記です。粗さとは皆無の乗り味でした。

カングー2に最後の400台限定モデル

text:Takahiro Kudo(工藤貴宏)
photo:Keigo Yamamoto(山本佳吾)
editor:Taro Ueno(上野太朗)

ルノー・カングーは日本でも多く見かける輸入車の1台だ。

初代モデルの日本デビューは2002年。いわゆる「カングー1」である。

ルノー・カングー・リミテッド・ディーゼルMT
ルノー・カングー・リミテッド・ディーゼルMT    山本佳吾

2007年には「カングー2」と呼ばれるフルモデルチェンジした2世代目が公開され、2009年からは日本でも販売をスタート。車体はひとまわり大きくなっている。

そんなカングーは、もうすぐフルモデルチェンジで「カングー3」へと世代交代する予定。

すでに欧州では新型の姿がお披露目され、日本上陸へのカウントダウンが始まっている。

そんななか、ルノー・ジャポンはカングー2の日本向け最終モデル(日本向けの最終ロットなのだという)であり、わずか400台の限定車「カングー・リミテッド・ディーゼルMT」を発売した。

いわゆるファイナルエディション的な仕様だが、そのメニューを聞いて驚かずにはいられない。

専用のボディカラー程度(といっても専用ボディカラーをまとったカングーの限定車は抽選販売になるほど人気が高いのだが)で済ますのかと思ったら、そんなレベルでは済まなかった。

パワートレインが専用なのだという。なんと、カングー2における最初で最後の、わずか400台だけのディーゼルエンジンなのだ。

ルノー・ジャポンによると「カングーは本国ではディーゼル+MTが一般的。いわば本場のカングーらしい組み合わせ。カングー2の最後として、日本のファンにも本国らしい仕様を楽しんでほしい」という意味が込められているのだという。

フランス人も驚きのカングー日本市場

ところでカングーと日本の関係は深い

カングーは商用バンを基本とするモデルだが、フランス本国をはじめ日本以外の国ではあくまで商用車として使われるのが一般的だ。

フランス本国では商用車として使われるのが一般的。いっぽう日本では乗用車として乗る人がほとんどで、しかも愛着を持って所有している人が大多数。
フランス本国では商用車として使われるのが一般的。いっぽう日本では乗用車として乗る人がほとんどで、しかも愛着を持って所有している人が大多数。    山本佳吾

フランスでは走っている数こそ多いものの、「好き」とか「嫌い」といった興味の対象ではない。単なる「仕事道具」だからである。

しかし日本では乗用車として乗る人がほとんどで、しかも愛着を持って所有している人が大多数。

ライフスタイルのパートナーとなっているし、「カングー・ジャンボリー」という毎年の恒例イベントではカングーを接点に多くのユーザーが集まる。

カングーライフとでもいうべき生活スタイルが、盛り上がっているのだ。

この状況にもっとも驚いているのは、本国のカングー担当チーム。日本を訪れ、イベントに参加、日本での熱狂的な状況を知り驚いたたことで、彼らにとっても日本は特別な国になっているという。

だからカングーは日本市場にとても力を入れている。2016年には「EDC」と呼ばれるデュアルクラッチ式トランスミッションを組み合わせた仕様が登場したが、これは実質的にAT比率が高い日本市場に向けて開発したもの(本国でATはおまけ的存在)。

なんと、本国よりも早いタイミングで日本デビューを果たすという、輸入車の常識では考えられないことが起きたのだ。

今回の「カングー・リミテッド・ディーゼルMT」も、わずか400台だけ専用のパワートレインを積むことがどれだけ異例が、クルマに詳しい人なら想像できるだろう。

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