ルノー・カングー 400万台目の記念すべき個体 フランスの郵便業者ラ・ポスト社へ贈呈

公開 : 2023.12.23 08:25

ルノーはフランス・モブージュ工場でカングー生産400万台を達成したと発表し、記念すべき400万台目の個体は100年以上の協力関係にあるラ・ポスト社(フランスの郵便業者)へ贈呈したとアナウンスしました。

400万台目のルノーカングー

12月14日に、電動モデルのルノー・カングーEテックの鍵が、ラ・ポスト(フランスの郵便事業者)に贈呈され、この個体は、1997年の生産開始以降、モブージュで生産された400万台目のカングーであると同社は発表した。

ラ・ポストは、ルノーの歴史的な顧客のひとつで、1世紀以上にわたりフランスの郵便局は、フランス国内の郵便配達にルノーの小型商用車を使用してきたという。

フランス・モブージュ工場400万台目のルノー・カングー
フランス・モブージュ工場400万台目のルノー・カングー

モビリティの電動化のパイオニアであるラ・ポストは、1904年から電気自動車を使用し、現在ではルノーの100%電動LCVの開発と普及のための重要なパートナーであり、電気自動車をフリートとして活用する世界的なリーダーとなっていると述べた。

ラ・ポストは、1980年代にルノー・エクスプレスの電気自動車プログラムに加わり、2011年からはカングーZ.E.をはじめとする電気自動車を最も多く保有し利用する事業者となったという。ラ・ポストとルノーの関係は、何よりもまず素晴らしいパートナーシップであり、この分野の先駆者およびリーダーというブランドイメージの確立に、重要な役割を果たしてきたと付け加えた。

フランスで郵便車のルノー・カングーに使用された歴史的な黄色のボディカラーは、この色が特に人気を得ている日本の顧客にとっては象徴的な色となっており、2015年には「ラ・ポスト」というモデルが150台限定で販売された。

ルノーLCV部門上級副社長ハインツ・ユルゲン・レーヴ

「ルノー・ブランドの長年の顧客であるラ・ポストに、モブージュ工場で生産された 400万台目のルノー・カングーの鍵を贈呈できたことは大変光栄であり、両社の協力関係が100年以上も前に始まったとお伝えできるのは、大きな誇りです。さらに言えば、我々は多くの価値観を共有しています。どちらもフランスの国際的なモビリティ企業であり、お客様にますます革新的で持続可能なソリューションを提供することに尽力しています」

ルノー・カングーファミリーの物語

初代ルノー・カングーは、1997年にフランス・モブージュ工場の組立ラインから出荷され、個性的で実用的なデザインと、革新的なサイドスライドドアを備えた、レジャーアクティビティ車のセグメントを作り出したと同社は語る。

それから25年後の現在まで、ルノー・カングーは世界50か国で440万台以上を販売し、そのうち400万台がモブージュ工場で作られたという。またアルゼンチンでも、南米市場向けに25年間生産されている。ルノー カングーは、このセグメントで最も売れている電気自動車でもあり、2011年以降ヨーロッパで10万台以上が販売されたと発表された。

フランス・モブージュ工場400万台目のルノー・カングー
フランス・モブージュ工場400万台目のルノー・カングー

カングーのモデルバリエーションは長年にわたり拡大し、幅広い顧客がその魅力を知るところとなった。

カングーは、家族で乗る車としても、旅客輸送にも最適で、独立式のシートと広い室内空間によって、とても快適な乗り心地をもたらすと彼らは言う。ロングバージョンで7シーターのグラン・カングーは、1024通りものシートアレンジが可能だ。

モブージュ工場では、内燃エンジン搭載モデルと100%電動モデルの、すべてのカングーが生産されており、電動モデルのバッテリーも工場の敷地内で組み立てられているとルノーは付け加えた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

関連テーマ

おすすめ記事