【ミシュラン至上最高の低燃費性能】ミシュラン新タイヤ「eプライマシー」 電動車ターゲット

公開 : 2021.07.05 11:55  更新 : 2021.10.09 22:26

ミシュランは、同社至上最高の低燃費性能を誇る新タイヤ「eプライマシー」を発売します。電動車がターゲットです。

ミシュラン至上最高の低燃費性能

editor:Taro Ueno(上野太朗)

ミシュランのプレミアムコンフォートタイヤであるプライマシー・シリーズにニューモデルが追加される。

2021年8月3日に発売が開始されるeプライマシーがそれで、2018年デビューのプライマシー4と併売されるかたちとなる。

ミシュランの発売する「eプライマシー」
ミシュランの発売する「eプライマシー」    ミシュラン

製品名のeの頭文字はエンバイロメント(環境)、エコロジカル、そして今後さらに普及していくであろう電動車に対応していることを意味している。

もちろん普通のガソリン車に装着することも可能だが、ターゲットはあくまでフルEVやPHEVなど電動化されたモデルということになる。

プライマシー・シリーズの最新版ということで、静粛性や乗り心地だけでなく環境性能に関しても配慮しているというeプライマシー。

トレッドやサイドウォールの見た目に関してもどちらかといえばこれまでの延長線上、トラディショナルな印象を受ける。

だがミシュラン史上最高の低燃費性能を謳うほど性能的には進化しているようで、エナジーパッシブコンパウンドやスリムベルトといった新技術が投入された結果、転がり抵抗はプライマシー4に比べ18.4%も低減しているという。

タイヤのラベリング制度においても転がり抵抗はほとんどのサイズで最高レベルのAAAを獲得しているのである。

転がり抵抗が低いだけでなく、トレッドの均一な接地圧分布により耐摩耗性も向上しているほか、摩耗が進んだ状態でも排水性能の低下を抑えることでロングライフを維持するという。

電動車はガソリン車に比べて重く、また発進トルクも大きいため、タイヤの性能持続にも新しい概念が求められているのである。

ミシュランは2050年までに100%サステナブル原料を使用したタイヤを生産、またカーボンニュートラルによる脱炭素社会の実現を目指すべく行動を開始している。

今回のeプライマシーも天然ゴムを20%程度使用しており、これはプライマシー4よりも多い値だという。

15~27インチまで全27サイズの発売が予定されているeプライマシー。その価格はオープン価格となるが、プライマシー4の実売価格とほぼ同じくらいになるという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。BMW 318iコンパクト(E46)/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。

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