【ブルーの限定仕様】トヨタGRスープラ・ハラマ・レーストラック・エディションへ英国試乗

公開 : 2021.09.01 08:25

スープラ復活を記念して、英国トヨタが投入したブルーの特別仕様。見る目が厳しいセグメントで充分な訴求力はあると、英国編集部は評価します。

メディア試乗会が開かれたサーキット

執筆:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
翻訳:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
ルノー・クリオ(ルーテシア)・ウイリアムズに、フォルクスワーゲン・ポロ・ハーレクイン。これまで自動車メーカーの歴史的瞬間を記念すべく、様々な特別仕様が登場してきた。事前に充分な説明が必要となったクルマも、なくはなかった。

トヨタGRスープラに追加された、ハラマ・レーストラック・エディションも、少しトリッキーな設定だ。熱心なトヨタ・ファンでない限り、ピンとこないかもしれない。

トヨタGRスープラ・ハラマ・レーストラック・エディション(英国仕様)
トヨタGRスープラ・ハラマ・レーストラック・エディション(英国仕様)

ハラマとは、F1スペイン・グランプリも開催されたことのある、マドリード北部のサーキット。2018年に6代目スープラのメディア試乗会が開かれた場所なのだ。当時はまだ、特徴的なカラーリングで偽装されていたのが懐かしい。

ハラマ・レーストラック・エディションは英国トヨタが設定した特別仕様で、世界90台の限定。そのうち30台が英国で売られる。マットブラックの19インチ・アルミホイールと、ホライゾンブルーのボディが目印となる。

サイドミラー・カバーもブラックに塗られ、ブレーキキャリパーはレッド。特徴的なカラーコーディネートだから、強く惹きつけられる読者もいるだろう。

GRスープラの発売から早いもので2年が経過した。このクラスのスポーツクーペ市場は、それ以来目立った動きはない。少しでも変化が生まれることは喜ばしい。GRスープラへ再試乗できる、またとない機会でもある。

ただし、今後の動きは慌ただしい。宿敵になるであろう、次期BMW M2クーペは数ヶ月後に迫っている。ロータスエミーラの登場も間近。トヨタにもクラスが異なるものの、新しいGR 86が控えている。

エンジンはZ4と同じ340psの直6ターボ

今回筆者が試乗できたのは、ハラマ・レーストラック・エディションのNo.1車両。ダッシュボードの助手席側に、控えめに刻印されていた。いわれないと、気付かない人もいるかもしれない。

専用のボディ塗装のおかげで、通常のGRスープラより遥かに存在感が強い。今まで以上に、市街地を走れば多くの注目を集めるだろう。目立つのがお好きなら、悪くないと感じるはず。

トヨタGRスープラ・ハラマ・レーストラック・エディション(英国仕様)
トヨタGRスープラ・ハラマ・レーストラック・エディション(英国仕様)

インテリアは、プレミアム感が高められたわけではない。しかし、ヘッドアップ・ディスプレイにスマートフォンのワイヤレス充電機能、3Dのナビゲーション、スマートフォンとの接続機能などが備わる。サウンドシステムは10スピーカーだ。

ステアリングホイールとアルカンターラ仕上げのシートには、鮮やかなブルーのステッチが施される。これらの装備だけでも、選びたいと考えるドライバーもいるだろう。とはいえ、通常のGRスープラとの違いはこの程度だ。

BMW由来のB58型直列6気筒ターボエンジンは、基本的にはBMW Z4と同じチューニングのまま。最高出力340ps、最大トルク50.7kg-mというスペックも、8速ATが組まれることも、標準のGRスープラと同じだ。

パワーデリバリーや個性に欠点のない、素晴らしくパンチ力のあるドライブトレインだという評価も変わらない。MTではないと嘆く人もいるかもしれないが、充分にドライバーを笑顔にしてくれる。

ただし、自然吸気の水平対向6気筒を積むようになった、ポルシェ718ケイマンGTSには及ばない。パワーも、サウンドの聴き応えも。

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