新型BMW i7 プロトタイプ初公開 7シリーズの次世代EV 2022年発売予定

公開 : 2021.12.02 06:05

次期BMW i7のプロトタイプが公式に公開されました。全体的なプロポーションが明らかにされています。

EVセダンのフラッグシップ

BMWは、2022年の発売に向けて冬季テストを行っている高級EV「i7」の公式画像を初めて公開した。

スウェーデン・アリエプローグにある冬期テスト施設で、カモフラージュされた新型i7のプロトタイプが、サスペンションの最終調整を行っている様子が映し出されている。

BMW i7のプロトタイプ
BMW i7のプロトタイプ    BMW

i7には、SUVのiXと同じ第5世代のeドライブシステムを採用することも明らかになっている。また、プラットフォームにはiXやi4など完全EVのほか、2シリーズ・クーペといったICE車にも採用されているCLARプラットフォームを採用する。

パワートレインの詳細は明らかにされていないが、iX xドライブ50に採用されているデュアルモーターは523psを発生する。iXの0-100km/h加速は4.6秒、最高速度は200km/hとなっており、i7もほぼ同様の数値となるだろう。

iXは当初、xドライブ40、xドライブ50、そして最上位グレードのM60の3種類が用意され、後者は600psを超える出力を備える。i7もこのようなラインナップになる可能性が高い。

キドニーグリルは控えめに?

iXに搭載されている105.2kWhのリチウムイオンバッテリーは、最大628kmの航続距離を実現するとされているが、同じユニットを採用するのであれば、i7がこれを上回ってもおかしくない。

乗り心地が重視されることに変わりはないものの、BMWはドライビング・ダイナミクスがi7の魅力の鍵になるとしている。

BMW i7のプロトタイプ
BMW i7のプロトタイプ    BMW

BMWは昨年、次世代7シリーズにガソリン、ディーゼル、ハイブリッド、EVの計4種類のモデルが導入されることを明らかにした。

今回のプロトタイプはカモフラージュによりデザインが隠されているが、7シリーズとは明らかに家族的な類似性がある。また、キドニーグリルは、「コンセプトXM」のような奇抜なものより控えめになると思われる。

これまで公道で目撃されたプロトタイプでは、ダッシュボード中央にインフォテインメント・ディスプレイを配置し、湾曲したデジタルメーターを採用するなど、iXとよく似たインテリアが確認されている。

BMWは、2022年末の発売に向けて、今後数か月のうちに新型i7を正式発表する予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    トム・モーガン・フリーランダー

    Tom Morgan-Freelander

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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